王毅部長「スポーツの政治化はオリンピックの趣旨を歪曲、共に阻止すべき」

中国の王毅国務委員兼外交部長（外相）は27日、ギリシャ・アテネで同国のデンディアス外相と会談した後、共同記者会見に臨んだ。

王部長は会見で、「中国とギリシャは互恵・ウィンウィンのパートナーであるだけでなく、志を同じくする友人でもある。中国とギリシャの協力は常に中国・欧州関係の前列を歩んでおり、文化的背景や社会制度の異なる国家間の交流と相互参考の模範となっている」と指摘。

「中国は欧州と共にオリンピック精神を発揚することを望んでいる。数日前、2022年北京冬季五輪の聖火がギリシャで点され、順調に中国に到着した。北京の準備はすでに整っており、中国には『スリム化された、安全で素晴らしい』大会を世界に捧げる自信がある。オリンピック・ムーブメントは古代ギリシャに源を発し、近代ヨーロッパで復興した。我々はギリシャと欧州各国の選手の北京冬季五輪への参加を歓迎し、『団結・友愛、公平な競争、相互理解』というオリンピック精神を共に発揚し、より高く、より速く、より強く、より団結した素晴らしい未来を共に切り開く。スポーツの政治化は、オリンピックの趣旨をねじ曲げるものであり、共に阻止すべきだ。健全で公平なスポーツは、異なる国家間の相互認識と理解を増進することができる」と述べた。

王部長はまた、「中国は欧州と共にコネクティビティを推進することを望んでいる。ギリシャのピレウス港は、両国の『一帯一路』（the Belt and Road）共同建設協力のフラッグシップ・プロジェクトで、現地に多くの雇用と収入を生むものであり、すでに地中海最大の港に成長している。ピレウス港は両国協力の模範であり、中国・欧州陸海エクスプレス・レーンの起点でもあり、第3の中国・欧州貿易ルートにおけるハブとなる。ピレウス港の成功は、中国と欧州のコネクティビティに協力の大きな潜在力と発展の明るい将来性があることを十分に示した。ギリシャは海運強国であり、中国はギリシャと国際法と国連海洋法条約を遵守したうえで、海洋協力をさらに深めることを望んでいる。我々は『一帯一路』イニシアティブ共同建設とEUのグローバル・コネクティビティ戦略との連携を深め、アジアと欧州のコネクティビティを強化し、中国と欧州双方の潜在的成長力を引き出し、世界経済の回復に寄与することを望んでいる」とした。（編集NA）

「人民網日本語版」2021年10月28日