新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染力が最近、人々が非常に関心を寄せる問題となっている。
南開大学の黄森忠氏のチームは11月29日夜、同チームがビッグデータモデリング解析により、オミクロン株の感染力がデルタ株より37.5%増加していることが分かったと明らかにした。
黄氏のチームは南アフリカの今年10月18日から11月28日までの毎日の新規感染データを選び、オミクロン株とデルタ株の平均潜伏期間と感染期間が近いと仮定した状況で、EpiSIXを使いフィッティングを行い上述した結論を導き出した。
黄氏は、「感染者から観察されている、オミクロン株とデルタ株の潜伏期間と感染期間は近いが、オミクロン株が流行してからまだ日が浅いのでさらなる観察が必要だ」と述べた。
同時に黄氏のチームは南アフリカにおける今後1ヶ月の感染状況を予測した。それによると、来年1月1日までに南アフリカの新規感染者が5万1000人から7万2000人にのぼるという。
世界で今のところ、オミクロン変異株の感染力、病原性、免疫回避能力などに関する体系的な研究データがないことを言及しておく必要がある。
国家衛生健康委員会も11月29日夜に微信(WeChat)の公式アカウントで発表したオミクロン株の解答の中で、「オミクロン株はこれまでの4つの懸念すべき変異株(VOC)、すなわちアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株のスパイクタンパクの重要なアミノ酸変異箇所を持っている。これには細胞受容体の親和力とウイルス増殖能力を強化する変異箇所が含まれる。疫学及び実験室のモニタリングデータによると、南アフリカのオミクロン株の感染者が急増しており、部分的にデルタ株に取って代わっている。感染力についてはさらなるモニタリングと研究が待たれる」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年12月1日
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