2022年の元旦が間もなく訪れる。最近、複数のオンライン旅行予約プラットフォームの元旦小型連休の予約データを見てわかったのは、新型コロナウイルス感染症の影響により、連休の旅行では自分が住んでいる省(自治区・直轄市)内の旅行や近場の旅行が主流になっていることだ。
旅行情報サイトの馬蜂窩の旅行ビッグデータを見ると、ここ1週間ほどで「元旦はどこに行く?」の検索件数が150%増加し、観光客の多くが出発の1週間前になってやっと目的地を確定する様子がうかがえる。現地旅行の予約が占める割合は約40%だ。オンライン旅行予約サイトの携程のデータでは、12月に入ってから、来年の元旦連休の旅行予約のうち、省内の旅行と近場旅行が半数以上を占める。
馬蜂窩のデータを見ると、来年の元旦連休の人気旅行目的地トップ10は、上海、長沙、成都、重慶、北京、広州、澳門(マカオ)、三亜、長白山、珠海。このうちここ1週間は「上海ディズニーランドで年越し」の検索増加率が100%を超え、上海ディズニーリゾートは上海が元旦の人気スポット1位に踊り出た一因になった。
ここから元旦小型連休には中国国内のテーマパークに人気があることがわかる。
携程のデータでは、12月に入ってから、中国国内テーマパークの元旦連休中の予約件数は2020年同期比94%増加した。そのうち周辺からの観光客の占める割合が46%に達した。これと同時に、テーマパークの人気が周辺のホテルの売上増にもつながり、12月以降はユニバーサル・スタジオ・北京の商業圏から半径5キロメートル以内のホテルは予約が目に見えて増加し、週ベースの増加率が最高で160%に達した。
旅行に出かける人の年代を見ると、携程のデータでは、元旦連休にテーマパークを予約した観光客のうち、親子が26%を占め、「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年代生まれ)」が56%、「80後(1980年代生まれ)」が33%を占めた。
テーマパークだけでなく、スキーと温泉も冬の旅行で人気がある。
馬蜂窩のデータを見ると、同プラットフォームでは元旦連休期間のスキーと温泉の平均増加率が200%を超え、予約トップ10の観光商品のうち、スキーと温泉に関連するものが90%に達した。
携程のデータでは、12月以降、元旦連休に近場旅行に出かける人のうち、温泉のある観光地に行く人の延べ人数が前年同期比40%増加した。ホテルについては、現地旅行で温泉地近くのホテルの予約件数が占める割合が同160%増加して10%に達する見込みだ。
また冬季五輪・パラリンピックのムードによる後押しを受けて、氷雪観光の人気が上昇を続けている。携程のデータでは、12月以降、全国のスキー場の元旦連休期間の入場券予約件数は同86%増加した。このうち華北地域と東北地域の観光客は近場の観光地を選ぶ際、平均して5人に1人がスキー場を選ぶという。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年12月28日