「これまでは、ボクサーとして、試合で良い成績を出し、国に貢献することだけに全パワーを注いできた。特別警察になった今は、社会の安定を維持し、市民の安全をまもることが、私の新たな使命となった」と話すのは、元ボクシング世界女王で、現在は雲南省昆明市公安局特別警察分隊雲豹突撃大隊の隊員となった程靖さんだ。中国新聞社が伝えた。
程靖さんは1987年に河南・山西・陝西3省の境界にある河南省三門峡で生まれ、12歳からテコンドーの練習を始めた後、ボクシングに転向した。彼女は2005年、浙江省ボクシングチームに加わると、プロボクサーとしてのキャリアをスタートさせた。飛びぬけた素質と粘り強さを武器に、彼女は全国女子ボクシング大会でたびたび優勝を手にした。2008年にはWBA(世界ボクシング協会)・WIBA(女子国際ボクシング協会)2団体のタイトルを獲得し、中国プロボクシング界で「世界チャンピオン」の座についた4人目のボクサーとなった。
程靖さんは、「実は子どもの頃のわたしの夢は、世界チャンピオンになることではなく、特別警察になることだった」と話す。浙江省ボクシングチームと特別警察チームとの訓練交流などを通じて、そんな子供の頃の夢を思い出した程さんは、度々雲南省昆明市に赴いて高原での訓練に参加。そして1年を通じて春のような気候のこの「花の都市」をすっかり気に入ったのだという。
「人民網日本語版」2021年12月27日