北京・雄安・天津・保定の「1時間交通圏」がすでに形成

北京市交通委員会、天津市交通運輸委員会、河北省交通運輸庁が共同作成した「北京・天津・河北交通一体化発展白書（2014-20年）」がこのほど発表され、過去7年間における北京・天津・河北交通一体化の発展の成果を全面的に整理した。この7年間に、「鉄道でつながる北京・天津・河北」は絶えずスピードが加速し、隣り合った都市間が鉄道で1.5時間で結ばれるようになり、北京・雄安・天津・保定の「1時間交通圏」が形成された。「北京日報」が伝えた。

交通は北京・天津・河北の協同発展で率先して突破を果たした3大重点分野の1つ。この7年間、北京・天津・河北交通一体化は「青写真」から「現実」に変わり、協同発展のレベルが全国トップクラスに上昇し、この地域の安全、便利、高効率、グリーンで、経済的な総合交通輸送システムの構築が目に見える成果を上げた。3地域は交通インフラの建設と相互接続を推進し、「東西4路線、南北4路線、北京首都地区環状高速道路」からなる北京・天津・河北のネットワーク化された高速道路総合輸送ルートの局面がほぼ形成された。

「鉄道でつながる北京・天津・河北」のスピードが加速し、この地域の国家幹線鉄道の建設が改善を続け、都市間鉄道の建設も加速的に推進され、隣接する都市の間が基本的に鉄道で1.5時間で移動できるようになり、北京・雄安・天津・保定「1時間交通圏」がすでに形成された。2020年末現在、北京・天津・河北地域で営業運転する鉄道の営業キロは1万480キロメートルに達し、14年に比べて33.6％増加した。同時に、北京市郊外鉄道の発展も重要なブレークスルーを達成し、地下鉄建設の取り組みが引き続き強化され、鉄道交通ネットワークがさらに充実し、密になり、最適化された。昨年末現在、北京で開通した郊外鉄道の営業キロは計400キロメートル、鉄道交通の総延長は727キロメートルで、7年で200キロメートル増加し、都市部ではグリーン交通・移動を利用する割合が年々上昇している。

道路交通網を見ると、「1中心、放射状」の道路網の構造が効果的に改善され、京台（北京-台北）、京昆（北京-昆明）、津石（天津-石家荘）、北京大興国際空港高速道路など複数の高速道路が完成して開通した。20年末現在、北京・天津・河北の高速道路の総延長は1万307キロメートルで、14年比29.2％増加し、北京の域内通過にかかる圧力を緩和する首都エリア環状線ルートが効果的に形成された。同時に、この地域の各都市間の移動時間も短縮された。3地域で開通が待たれていた道路とボトルネックになっていた道路計2005キロメートルが整備され、中国高速道路網の首都放射線状区間が全面的に開通した。

航空路線のターミナルでは、「2コア・両翼・複数ポイント」の北京・天津・河北空港群の配置が完成した。大興国際空港をはじめ、3地域で計画された空港9ヶ所がすべて稼働しており、北京・河北が共同建設・共同管理する北京大興国際空港臨空経済区の建設も全面的にスタートした。空港へのアクセス交通手段の保障体制が改善を続け、北京・天津・石家荘の4大空港にはすべて都市鉄道交通快速路線が開通し、ターミナル空港と鉄道交通が連携した総合交通輸送システムが持続的に形成されている。（編集KS）

「人民網日本語版」2021年12月27日