(イラスト著作権は東方ICが所有のため転載禁止)
旧暦の年末が近づいて、年末ボーナスをめぐる議論が熱く交わされ、働く人々のリラックスタイムに欠かせない話題になっているようだ。中国新聞網が伝えた。
ネットユーザーたちがボーナスをいくらもらったかを次々にネットにアップし、100万元(1元は約18.0円)という人もいれば、BMWの車を支給された人、ソーセージ、豚肉、ハムを支給された人もいる。「リストラされなかったことが最大の年末ボーナス」と自嘲気味に発信した人もいる。あなたは年末ボーナスで何を受け取っただろうか。
現金6億元を支給した企業やBMWを支給した企業も
「年末に支給されるボーナスは、例年の感じだと、大体数ヶ月分の給与プラス成果に応じた奨励金だ。でも今年の状況はあまりよくないだろうと言われている」。ある有名インターネット企業の社員はこのように述べた。
とは言え、網易のハリー・ポッタープロジェクトチームのメンバーは6つの8(88万8888元)を直接支給され、騰訊(テンセント)の「英雄連盟(リーグ・オブ・レジェンド)」部門では120万元、小米のスマートファクトリー技術部では8ヶ月分の給与が支給されたという。
多くのネットユーザーが自分の受け取ったボーナスの「中身」を次々に発表している。食用油、お米、金券、ショッピングカードなどもあるが、一番多いのは給与に数ヶ月分の給与が加算されて支給されたというケースだ。また山東省煙台市の企業は今年は自動車計28台を支給し、中にはBMWなどの高級車も含まれていた。
複数のメディアの報道によると、娃哈哈の宗慶後会長はイベント会場に登場し、取材に対し「娃哈哈は2021年にまずまずの発展を遂げたので、社員に6億元あまりの奨励金を用意した」と述べたという。
智聯招聘はこのほど発表した報告の中で、21年の全国ホワイトカラー年末ボーナスの平均額は1万227元で、前年の7826元に比べて30.7%増加したが、ホワイトカラーの7割近くが年末ボーナスをもらえない可能性があると伝えた。
同報告書に示された具体的な分布状況を見ると、21年のホワイトカラーの年末ボーナス支給額のうち、1万-5万元は32.3%、5万元超は9%で、合わせると41.3%になる。
「リストラされなかったことが最大の年末ボーナス」
お米や食用油の支給というケースもあったが、それは最も悲惨なケースではなかった。中には「リストラされた」と発表したネットユーザーもいれば、「リストラされなかったことが最大の年末ボーナス」と自嘲気味に発信した人もいる。21年には愛奇芸や叮咚買菜などがリストラを敢行した。
しかしネット業界は年末ボーナスをそれほど出し渋ってはいない。拉勾網が提供したデータでは、21年にはインターネット関係者の66%が「会社は年末ボーナスの支給を約束した」と答え、そのうち「支給額は給与の1-2ヶ月分」が50.7%を占め、「2-4ヶ月分」は35%、「4ヶ月以上」は8.7%だった。
またネット業界ではリストラをする場合、補償金を支給するのが一般的で、年末ボーナスはなくても、相当な金額の補償金を受け取ることができ、その額は時にボーナスを上回る。「受け取った補償金で少なくとも1年間は働かなくてもやっていける」と話す企業の元社員もいた。
風変わりな年末ボーナスが相変わらず続出
年末ボーナスはお金を支給するだけではない。企業の中には従来の考えにとらわれず、塩漬けのアヒル肉、ドクダミ、ピーナッツ・食用種・ビール、火鍋のスープ、歯磨き粉などの風変わりなボーナスを支給するところもある。さらには避妊具、ウールのベスト、ゲームのスキン(キャラクターを自分好みに変えるコスチューム)、フットケアのコース、宝くじ、休暇申請券、休憩調整カード、車両使用権などもある。
また企業の中には社員を口頭で励ましたり、賞状を送ったりするなどの精神的な奨励を支給するところもあり、「絵に描いた餅」と呼ばれている。
さらに支給はされたものの、スーパーの買い物券200元分、醤油2本など、支給された感じがしない年末ボーナスもある。
つまるところ、年末ボーナスは業界の景気を占うバロメーターであり、企業の安定化装置であり、企業経営者の「良心」を示すものでもあると言える。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年1月25日