中国大手求人サイト「前程無憂」が今月7日に発表した「2022会社員の春節消費調査報告」によると、会社員約3割の春節(旧正月、今年は2月1日)に合わせた休暇期間中の出費が、月収を超えていた。また、その出費のうち4割以上を占めたのが、「親孝行資金/お年玉」と「年越し用品/ギフト」で、若い会社員はセレモニー感を重視し、交際費も惜しまないことがわかった。北京日報が報じた。
「報告」の調査では約5500人から回答を得て、男女の割合はほぼ同じだった。回答者の住む主な地域は人数の多い順に広東省、江蘇省、山東省、上海市、浙江省、北京市だった。年齢層を見ると、8割が25‐35歳で、勤続年数は3‐5年が58.3%、6‐9年が26.9%だった。
「報告」によると、春節に合わせた休暇期間中の出費が月収を超えたとの回答は28.3%だった。また、月収の「80.0‐100.0%」という回答が16.7%、「40.0‐60.0%」という回答が17.8%だった。一方、「20.0%未満」、「20.0‐40.0%」、「60.0‐80.0%」の割合はいずれも13.0%未満だった。金額を見ると、回答者の32.3%が「5000‐1万元(1元は約18.2円)」、18.8%が「2000‐5000元」、19.5%が「1万‐1万5000元」と答えた。
調査によると、回答者の約7割が春節の休暇期間中に「年長者にお年玉をあげた」と答え、そのうち80後(1980年代生まれ)が約4割を占めた。「親孝行資金/お年玉」と「年越し用品/ギフト」という2大出費を地域別で見ると、福州や西安、合肥といった二線・三線都市の会社員は、全体的に一線・新一線都市の会社員を目に見えて上回っていた。
「報告」は、年末ボーナスで、春節の休暇期間中の出費を賄えるかというテーマにも注目している。年末ボーナスをもらったという会社員のうち、55.7%が「賄えない」と答え、26.8%が「ボーナスと出費がほぼ同じ」と答えたのに対して、「余った」との回答は17.5%にとどまった。ただ、回答者の7割以上が「年末ボーナスが、春節休暇期間中の出費の面で大きな役割を果たしている」との見方を示した。
「お年玉が5000元、年越し用品が2000元、新しい服が2000元、年越し料理が5888元」というような「春節休暇期間中の出費が負担になるか?」との質問に、回答者の4割以上が「ならない。負担にならない範囲内」と答えた一方で、35.2%が「ある程度負担になる」と答えた。負担の主な原因は、「責任感で支出がより多くなるから」、「出費と収入が比例していないから」、「義理人情の勘定は難しい」などだった。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年2月9日