春節を祝福する「福」の字を医師に贈るアリーナさん夫婦(撮影・潘敏超)。
浙江省台州市中心病院腫瘍外科の病室では1月28日、同市で生活して10年以上になる外国人夫婦が、医師らに「福」の字を贈って春節(旧正月、2022年は2月1日)の到来を祝い、受けた手術が大成功だったことを感謝した。そして、「中国の医師は本当にスピーディーで、プロフェッショナル」と称賛した。中国新聞網が報じた。
ウクライナ人のアリーナさんとアルゼンチン人の夫は、10年以上前に台州市に来て、英語の教師と機械設計のエンジニアとして働くようになり、今ではすっかり「台州人」になっている。
数年前、アリーナさんは甲状腺に小さな腫瘍ができているのが分かり、今年再検査をして、5センチほどになっていることが分かった。圧迫感を感じるようになっていたため、アリーナさんは手術をして腫瘍を取り除きたいと思うようになった。
多方面から情報を集め、2人は台州市中心病院腫瘍外科の潘印主任医師に診察してもらうことにした。アリーナさんも夫も中国語をあまり話せないものの、潘医師は英語を流暢に話せることができるため、問題なく意思の疎通を図ることができたという。
当初は不安を感じていたというアリーナさんも、潘医師と話しをしてみて、安心したといい、「医師とよどみなく意思の疎通を取ることができ、自分の病状の進展状況や手術の具体的な方法を知ることができたので、異国の地で手術を受けることも怖くなくなった」と話す。
アリーナさんの病状を把握し、関連の検査を行った結果、潘医師はアリーナさんにすぐにでも手術して切除することを勧めた。手術前、中国語が分からないアリーナさんが手術に際して注意すべきことを理解できるよう、潘医師は英語で書いた注意事項を用意した。
手術の様子(撮影・潘敏超)。
アリーナさんの甲状腺腫瘍切除手術は27日に行われ、約40分ほどで終了した。術後の病理診断で、腫瘍は良性であることが分かり、アリーナさんと夫はほっと胸をなでおろした。さらに、術後2日目には退院できることになり、アリーナさんはさらに大喜びした。
アリーナさんと夫は、「中国に長年住んでいるので、中国人にとって春節がどれほど大切かは分かっている。病室で春節を過ごすことになると思っていたのに、こんなに早く退院できたので、娘と一緒に春節が過ごせることになり、とてもうれしい」と話し、感謝を示し、春節の到来を祝うために、娘と共に「福」の字を医師に贈った。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年1月29日