国連安保理は16日、ロシアの提案を受けて、国連と集団安全保障条約機構(CSTO)の協力に関する公開会合を開いた。中国の張軍国連大使が国連とCSTOの協力について中国側の立場を表明した。中国新聞社が伝えた。
張大使は「中国はテロ対策、麻薬密輸・組織犯罪の取締り、平和維持分野におけるCSTOと国連の協力を高く評価しており、CSTOが引き続き自らの強みを発揮し、国際平和・安全維持に向けた国連の努力と力を合わせていくことを支持する。中国はCSTO加盟国と対外政策面の意思疎通や調整を強化し、国連など多国間の場で緊密に協力し、国際法に基づく国際秩序の維持、国際問題の調整における国連の中心的役割の維持のために積極的に貢献していく」と表明。
「中国とロシアなどCSTO加盟国はいずれも、長年にわたり友好的関係を築き、信頼し合ってきた重要なパートナーだ。新たな情勢の下で、中国はCSTO加盟国と共に各分野で協力を深め、コネクティビティのレベルを高め、経済統合を推進することを望んでいる。上海協力機構 (SCO)などのメカニズムとCSTOとの協力可能性を探り、テロリズムに打撃を与え、地域の恒久的平和と共同繁栄を促進し、より緊密な運命共同体を構築することを検討していく」とした。
少し前のカザフスタン情勢について、張大使は「中国はカザフスタンの国内情勢の安定回復に資するあらゆる措置を支持する。その一方で、中国はいかなる勢力がカザフスタンの安定を損ない、安全を脅かすことにも断固として反対し、外部勢力がカザフスタンで意図的に動揺と『カラー革命』を引き起こすことに反対する。CSTOはカザフスタン政府の要請に応じて同国へ赴き国内秩序の維持に助力したのであり、肝要な時においてカザフスタン情勢の安定化に積極的役割を果たした」と指摘。
「中国はカザフスタンが長期的安定・平和を実現することを期待し、同国の安定回復、経済発展、民生改善を支持する。カザフスタン当局が問題を適切に解決し、国家の安定した健全な発展を維持することができるものと信じる。また、国際社会がカザフスタンの主権を十分に尊重し、カザフスタン及び地域の安定と発展のために建設的役割を果たすことを希望する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年2月17日