北京動物園のジャイアントパンダ・萌蘭(モンラン)が15日正午、自力で「脱走」し、柵を越えて運動場の外側に設けられているバッファエリアに侵入を果たした。来園者たちはその様子を一目見ようと周囲に押し寄せた。幸いバッファエリアは来場者からは完全に隔離されているため被害はなく、飼育員がエサを使って萌蘭を檻までおびき寄せて「一件落着」となった。萌蘭のコンディションは良好で、動物園は、「萌蘭が二度と脱走しないように、速やかに運動場を改造したい」としている。
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萌蘭が越えた柵は2メートル以上あり、柵越えしてたどり着いた場所は、見学エリアではなく、来場者がいる場所との間にはさらに高さ約2メートルの壁が設けられていた。
動物園の職員は、「ジャイアントパンダは太ってはいるが、実は結構身軽な動きをする。今後は、運動場を改造し、萌蘭や他のパンダに二度と『冒険』の機会を与えないようにする」としている。
萌蘭は2015年7月に四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で生まれ、2017年9月に飛行機で北京へやって来た。同10月16日から北京動物園で一般公開されており、オリンピックジャイアントパンダ館のアイドルとなっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月17日