福厦高速鉄道泉州湾海上大橋のスラブ軌道が7月4日、完工した。今後のレール敷設、開通・営業開始に向け有利な条件を整えた。人民網が伝えた。
福厦高速鉄道泉州湾海上大橋(画像提供は中交第二航務工程局有限公司)
福建省沿岸部に位置する福厦高速鉄道は、北の福州市から始まり、南の厦門(アモイ)市と漳州市に至る。本線の総延長は277.42キロメートル、設計速度は350km/hで、全線の開通・営業は2023年を予定。うち泉州湾海上大橋は同高速鉄道本線のカギを握る重点プロジェクトであり、中国初の海上高速鉄道橋でもある。全長は20キロメートル、海上施工距離は9キロメートル、橋本体の長さは800メートル、最大支間長は400メートル。主塔2本と二重ケーブルで支える鋼・コンクリート複合構造を持つ半浮体斜張橋だ。
中交第二航務工程局有限公司プロジェクト常務サブマネージャーの劉福星氏によると、泉州湾海上大橋は高速道路と都市幹線道路を14回跨ぐ。スラブ軌道の総延長は52.4キロメートル。スラブ軌道の施工期間中、材料の輸送が困難で、交差施工の作業面が多いといった数多くの難題が解決された。
福厦高速鉄道泉州湾海上大橋(画像提供は中交第二航務工程局有限公司)
「一帯一路」(the Belt and Road)海上シルクロード建設及び福建自由貿易試験区の建設加速の重要な基礎的・先行的プロジェクトとしての福厦高速鉄道が完成・開通した後、福州と厦門の「1時間生活圏」が構築される。また京福高速鉄道の重要な延伸としての同高速鉄道が完成した後、福建省の6市から高速鉄道で北京に移動できるようになる。これは福建省が全国高速鉄道網にいち早く溶け込み、沿海部における高速旅客輸送ルートの役割を担うのに重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月6日