5兆円!中国3大航空会社が過去最高の購入契約 なぜ今か?

人民網日本語版 2022年07月04日14:33

中国国内の3大航空会社である南方航空、中国国際航空、中国東方航空は1日に公告を発表し、欧州の大手航空機メーカーのエアバスとの間でそれぞれ航空機の売買契約で合意したことを明らかにした。「A320NEO」シリーズの航空機を合計292機購入し、購入額は合計372億5700万ドル(1ドルは約135.0円)に上るという。これらの取引きは3大航空会社がこれまでに結んだ1件の購入契約としては、数も金額も過去最高であると同時に、過去3年間近くに中国民用航空業が初めて対外的に発表した大規模な旅客機売買契約でもある。

現在、航空市場が完全には回復していない状況の中、今回の契約に至った主な要因は何か。それは今回の機体購入が各航空会社の第14次五カ年計画における発展と市場ニーズに合致しており、各社は保有機材の輸送能力について前倒しで計画と準備を進め、保有機材の構造と長期的な輸送能力の補完を最適化する必要があるからだ。中国国際航空によると、新たな機体の導入は2024年以降に集中し、今回の契約により中国国際航空グループの輸送能力は約10.4%増加するという。東方航空は、今回の機体は導入後、主に中国国内の幹線ネットワーク市場に投入され、増便が見込まれる高収益路線で使用され、ポテンシャルを秘めた市場を発展させることになるという。また南方航空は、今回「A320NEO」シリーズを96機購入することで南方航空グループの輸送能力は約13.0%増加するとしている。

専門家は、「新旧機種の交代により業界の新陳代謝を促すことができる。将来の航空市場は非常に大きく、中国国内では新たな輸送能力を絶えず増やし、航空会社は保有機材の若返りを続ける必要がある」との見方を示した。

また市場の回復、業務の発展に伴って、中国国内の航空市場は新たな輸送能力を絶えず増やす必要にも迫られている。

今回の旅客機の大口契約の取引額は2500億元に迫るが、実際の取引きではエアバスが大幅な割引きをするため、3大航空会社の実際の購入金額はいずれもすでに明らかにしている基本価格よりも低くなる。こうしたことから専門家も、「優遇価格になったのは、航空会社が今の段階で新しい機体を購入すればより大きな価格交渉権を持つからだ。これも3大航空会社が新機材を集中的に購入する主な原因の1つだ」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年7月4日

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