7月16日、一年の中で一番暑い「三伏」の時期がやって来た。今年の三伏は40日間と長く、8月24日まで続く。
「三伏」の日取りはどうやって決まるのか?
「三伏」の日取りは二十四節気と干支の組み合わせで決まる。「初伏」、「中伏」、「末伏」を合わせて「三伏」と言い、毎年、初伏から末伏までは30日間か40日間だ。
二十四節気の立秋と干支の庚(かのえ)の日取りは毎年変わるため、同じ庚といっても10日間のずれが生じる。そこで初伏と末伏の間、すなわち中伏の期間には長短が生じて、10日間の年もあれば、20日間の年もあることになる。
今年の40日間の三伏は例年より暑い?
例年の気象観測データを見ると、三伏が「暑いかどうか」は期間の長短と関係がなく、その年の天候の状況を見なければならない。よって、今年の三伏が暑いかどうか、今判断するのは時期尚早だ。
今年は三伏入りしたばかりだが、中国国内の各地がしばしば猛暑日となり、南方の一部地域は気温が40度に達したところもある。
今年の「暑さしのぎのチャンピオン」は誰?
アイスのオンライン売り上げが激増
美団外売によると、7月になってからオンラインプラットフォームでアイスキャンディ、アイスクリームなどのアイス製品の売り上げが前月比64%増加した。中でも1本4角(0.4元、約8.2円)の「小布丁(ミルク味のアイスキャンディー)」が今年の「暑さしのぎのチャンピオン」で、全国の2千ヶ所を超える県・市で売上げの5倍増加を達成した。アイスのほか、アイスビール、スイカ、ココナツなどもこの季節の人気商品だ。
暑さを和らげる「神器」が売上増加
データを見ると、7月以降、デリバリープラットホーム・美団では日焼け対策に関連した商品の売り上げが前月比で74%増加し、日焼け止めスプレー、日焼け止めクリーム、紫外線防止日傘、アームカバーなどが最も人気がある。また冷感シール、冷感スプレー、冷感クールウェットティッシュといった各種の暑さを和らげる「神器」も消費者に歓迎され、7月以降の美団での売上げは前月の2倍近く増加した。
ナイト観光、水楽園暑さを避ける観光・外出の「標準装備」に
連日の酷暑は避暑観光市場も熱くする。
同程旅行がまとめたデータでは、7月15日午前の時点で、「避暑」をキーワードにした検索件数が前週比127%増加し、「水世界」、「ラフティング」、「森林」など避暑と関係があるキーワードの検索件数も大幅に増加した。中でも、四川省、浙江省、江蘇省、重慶市、上海市の5省市のユーザーは「避暑」関連商品への注目度が最も高い。
連日の酷暑に直面して、夜の7時過ぎにスタートする都市のナイト観光、遊覧船ナイトクルーズ、景勝地のナイト観光などが人気を集め、昼間はホテルや商業施設にこもり、夜になると景勝地を観光したり、都市で遊んだりするのが、暑さを避けた夏の観光・外出の「標準装備」になった。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年7月16日