浙江省や上海市、江蘇省といった地域でここ連日、猛暑が続いている。12日午後8時半の時点で、中国全土の57地域が3段階で最も深刻な赤色の高温警報を発令しており、浙江省、江蘇省、四川省、安徽省の多くの地域で最高気温が40度を超えている。
浙江省の複数の病院を取材したところ、ほぼ毎日のように暑気あたりで運び込まれる患者がおり、熱射病と診断された患者も少なくないという。なかには死に至るケースも何件も発生していることが分かった。
専門家によると、熱射病とは、深刻な暑気あたりのことで、高温多湿の環境下で過ごしたり、激しい運動をしたりして、体が熱を生み出す働きと体から熱を逃がす働きのバランスで体温の調節が効かなくなり、深部体温が上昇し、40度以上の高熱になったり、中枢神経障害が生じて、めまいや痙攣が起きたり、意識が朦朧としたりし、複数の臓器の機能障害を伴い、命の危険さえある病気となる。若い人の場合、労作性熱射病である場合が多いのに対して、高齢者のほとんどは非労作性熱射病で、すぐに適切な治療を受けないと、深刻な結果を引き起こす場合がある。
高温多湿な環境下でハードな体力を使う仕事をする人や体の弱い高齢者、慢性疾患患者、乳幼児などは、熱射病のリスクが高い。熱射病の症状には、筋肉のこむら返りや高熱、汗が出ない、口の乾き、意識が朦朧とする、血圧上昇、せき、喘息、呼吸困難、呼吸不全などがある。高熱が出て、意識が朦朧とした場合は、必ずすぐに病院に行って治療を受けなければならない。 (編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月15日