北京大学人工知能(AI)研究院が13日に明らかにしたところによると、同研究院の朱松純教授が率いる合同チームが重要な研究成果を上げた。機械がリアルタイムで人間の価値観を理解する計算フレームワークを構築し、ロボットと人間にリアルタイムの意思疎通で一連の複雑なマン・マシン協働任務を行わせる。この研究は機械の「心」を作り、ロボットがAIの力を借り人類の価値観を「読み取れる」ようにしたと言える。関連論文「リアルタイムの双方向マン・マシン価値の一致」が国際的な学術誌「Science Robotics」最新号に掲載された。科技日報が伝えた。
現在広く使われているAIシステムは受動的な知能で、人間から与えられた任務を機械的に実行するだけで、人間のような認知・推理力及び感情・価値観を持たない。「心」がなければ、AIは人間の真の意図及び価値のニーズへの理解が難しく、自ずと人間から信頼されにくく、社会に溶け込みにくい。
従来の研究モデルに限界があることに気づいた朱氏は研究チームを率い、AIシステムに人のやり方で自主的に任務を定義させ、人が自身の価値のニーズを出発点とすることを「学習」させることにより機械の「心」を作った。AIに人の価値関数を習得させ、リアルタイムで現在の人間の価値目標に一致させる能力を持たせた。
「人民網日本語版」2022年7月14日
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