8 月 25 日、巴拉河の川岸に広がる苗(ミャオ)族の村落「季刀苗寨」に夕陽がゆっくりと沈んでいった。各家庭で炊事する煙が谷間を漂い、遠くにある青々とした山、静かな村落、そして一面黄金色に実った稲田が、夕陽の下で、ひときわ穏やかな風情を醸し出し、世間から遠く離れた桃源郷のようだった。人民網が伝えた。
貴州省黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州凱里の東南部にある季刀苗寨は、市中心部から20キロメートルあまり離れた、約600年の歴史を誇るミャオ族の村落。上寨と下寨に分かれており、265 世帯1092 人が暮らしている。村民の99.8%はミャオ族の人々が占め、面積は 18 平方キロメートル、主に伝統的な作物の栽培が行われている。
村落は山沿いにあり、巴拉河が村を貫いて流れている。高床式の木造家屋が立ち並び、築100年にもなる穀物倉や古い花街、ミャオ族の祭り「鼓蔵節」の会場となる広場などの歴史ある建築物が良好な状態で保存されている。季刀苗寨は2004年、貴州省から「巴拉河郷村観光区の村」の一つに指定され、2014 年には「中国伝統村落リスト」に選ばれた。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年8月29日