国家植物園の情報によると、同園の展覧温室内の2本のショクダイオオコンニャクがこのほど初めて結実し、まるで色鮮やかなたいまつのような外見となっている。
北京植物園(現・国家植物園北園)は2013年に四倍体の結実を実現していたが、当時採用したのは「Amorphophallus albus」の花粉を使った交配で、果実を膨らませただけで完全に成熟した種子を得ることはできなかった。しかし今年は複数の花を咲かせていた中の1本から採取した花粉を使い、上から下に順を追って受粉させた。そして開花後の果実は順調に膨らみ、色づいた。スタッフがこのほどショクダイオオコンニャクの解剖観察を行った結果、種子がすでに形成されており、種皮の発育が顕著で、種子が果肉から自然と剥がれ落ちているのを発見した。これにより、中国初のショクダイオオコンニャクの結実が実現された。
ショクダイオオコンニャクは世界絶滅危惧植物の3大象徴種の一つで、世界の単体の花序が最大の植物となっている。ショクダイオオコンニャクは開花が極めて困難で、全世界の人工栽培における開花回数はわずか100回余りしかない。今回の成果は国家植物園の先進的な栽培・管理水準を示しており、ショクダイオオコンニャクの生態系保全に対して重大な意義を備えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年10月18日