
有人潜水船支援母船「探索2号」。(画像提供は中国科学院深海科学・工学研究所)
中国科学院が28日に明らかにしたところによると、有人潜水船支援母船「探索2号」がこのほど有人潜水船「深海勇士」号を搭載し、一連の海上試験任務を完了し海南省三亜市に帰還した。科学研究者は海上試験中、大深度・原位置科学実験ステーションの海底設置に成功した。深海における長期的な無人科学調査を実現する見通しだ。
同ステーションは中国が近年打ち出した新型深海設備技術体系で、深海・深淵ベースステーションを中核に、複数種類の無人潜水船を搭載できる上、化学・生物実験室などのプラットフォームに接続でき、深海・深淵の原位置での一連の科学探査・科学実験を行える。

原位置実験室の作業中の様子。(画像提供は中国科学院深海科学・工学研究所)
中国科学院深海科学・工学研究所の陳俊副研究員は、「海底でサンプルを採取し陸上の実験室に運び検査を行う従来の海洋調査方法と比べると、深海の原位置で行う科学実験は環境変化によるサンプルデータの損壊・消失を回避できる」と説明した。
今回設置された同ステーションシステムは海底で全自動で作業を行い、自身のコンディションのモニタリングとスマート管理を行える。そして科学研究者は同ステーションに対する遠隔操作も可能だ。
今回設置された同ステーションにはMWh級リチウム電池エネルギーシステムが配備されており、エネルギー密度の面で新たなブレイクスルーを達成した。同エネルギーシステムは1000kWhの電力を蓄電でき、同ステーションの海底での作業を半年以上にわたり連続的に支えられる。

海底ベースステーションの作業中の様子。(画像提供は中国科学院深海科学・工学研究所)
今回の海上試験は「深海勇士」号により海底ベースステーション及び原位置実験室の水中接続を行うとともに、ベースステーションの海底航行能力及び自主移動機能、原位置実験室の自主運営モードの切替機能などの検証を行った。同ステーションは今後さらにより多くのスマート化無人実験、探査、情報伝送システムに接続し、深海における長期的な無人科学調査を実現する見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年10月31日
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