「浙江省の学生がパテ塗り仕上げで世界一になった」との話題が、このほど検索トレンド入りした。
第46回技能五輪国際大会(特別開催)フランス大会で現地時間の23日、左官部門の競技が行なわれ、浙江建設技師学院2016級建築装飾技師クラスの学生・馬宏達さんが、4日間の激しい戦いを勝ち抜いて優勝し、同部門で中国に初の金メダルをもたらした。
技能五輪国際大会はその名の通り「技能を競う五輪」で、世界で最も権威ある、規模も影響力も最大の各職種の技能コンテストで、その競技のレベルがそのまま現在の各職種の世界トップレベルになる。
左官部門の競技はどれほど厳しいものなのか。説明によると、パテ塗り仕上げの誤差は1ミリメートルを超えてはならないという。
馬さんは、「今回の競技は4日間にわたって行なわれ、5つの課題をクリアするものだ。パテ塗り仕上げは実は競技のうちの1つの課題に過ぎなず、垂直、水平、サイズで誤差が1ミリ以下の精度を求められるが、自分たち選手にしてみれば、造型ごとに方法が異なり、難しい箇所もそれぞれ違う。他の4つの課題でもかなり腕が試され、4日間の競技中、数々の困難を克服してやっと最終的な栄冠にたどり着いた」と話した。
また馬さんはこれまでを振り返り、「自分はこの競技に出場するために5年以上かけて準備してきたし、自分で自分にプレッシャーをかけて、毎日9時間以上練習してきた」と感慨深かった。
ごく平凡な技能も極めれば平凡ではなくなる。小さなものではネジ1本から、大きなものでは衛星・ロケット、高速鉄道・空母まで、その背後には、大国の匠たちによる努力と実践の積み重ねがある。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年10月28日