インドネシアのバリ島で、新エネ車が空港とホテルの間を往復していた。「G20」という文字に現地の伝統的なバティック風のデザインが塗装されたこの新エネ車はひときわ人目を引いていた。第17回G20サミットの公式専用車の一つで、上汽通用五菱インドネシア公司(以下、「同社」)が生産した新エネ車「Air ev」300台が、サミットにグリーンな移動サポートを提供している。紹介によると、この車は1回のフル充電で200キロメートルの走行が可能で、サミットの車使用の需要を満たしている。人民日報が伝えた。
サミットの自動車使用の安全を保証するため、同社はサポート拠点で各種人工地形を備える試乗エリアを設置し、ドライバーに各種道路状況を熟知させた。またパンフレットを配布し、車載スマートシステムを紹介。会場エリアの公共充電スポットには同社の新エネ車が停車しており、ドライバーは携帯アプリで充電を操作することができる。
同社は2015年よりインドネシア・ジャワ州ブカシ市の自動車製造拠点の規模拡大を続け、現地で1万人を超える直接的・間接的な雇用を創出している。
インドネシア政府の計画によると、インドネシアは2030年までに炭素排出を自主的に31.89%削減するとしている。インドネシアのプラティクノ国家官房長官は、「第17回G20サミットでの新エネ車の使用は、クリーンエネルギーにしっかりモデル転換するというインドネシアの約束を示した」と述べている。
同社の石国勇総経理は、「インドネシアの人口、資源、地域の優位性は、新エネ車産業の発展に大きなボーナスをもたらす。中国企業の参加は、川上・川下産業のけん引に有利であるばかりか、充電、メンテナンスサービス、自動車改造、中古車・バッテリー回収など多くの新業態を生む」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年11月15日