中国の孔鉉佑駐日大使はこのほど共同通信の単独インタビューに応じ、中国共産党第20回全国代表大会(第20回党大会)の重要な意義と成果を説明したほか、中日関係や台湾地区に関わる問題について質問に答えた。在日本中国大使館ウェブサイトが伝えた。
【記者】中国は日本に「戦略的自律性」の維持を望むと常々言っているが、日米同盟の枠組みの下で、中国側の言う「戦略的自律性」とは何を指すか。
【孔大使】自主独立は中国外交の伝統であり、我々は一貫して同盟ではなくパートナー、対立ではなく対話を提唱している。これは多くの国々にとっても外交の基本準則であるはずだ。他国の同盟関係発展を批判し、干渉する意図は我々にない。重要なのは、そうした取り決めが第三国を標的にしたり、地域の平和と安定を損なったりしてはならないということだ。グローバル化の今日において、すでに各国は苦楽を共にする運命共同体となっており、対立や対抗に活路はなく、協力・ウィンウィンこそが大勢だ。同盟関係を通じて他国を抑え込み、さらには封じ込めるいかなる企ても、最終的に行き詰まる運命にあり、歴史によって淘汰されるだけだ。日本が大勢を見極め、潮流に順応し、積極的かつ理性的でバランスの取れた対外政策を遂行し、自国及び地域の利益に真にかなう戦略的選択を行うことを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年12月5日