アジア太平洋地域の2023年を展望、妨害を排除して協力を図る

人民網日本語版 2023年01月06日15:20

2023年を展望すると、アジア太平洋地域は全体的に比較的安定した安全保障情勢、力強い経済成長活力、強い協力・発展意欲という大きな方向性と趨勢を維持すると見られる。だが同時に、干渉勢力が多く、妨害要因が複雑で、干渉の声が絶えないことが現実的な試練となってもいる。域外からの妨害を排除し、実務協力に焦点を合わせることが、アジア太平洋地域が世界の回復をリードすることを決定づける重要な動力となる。新華社が伝えた。

■地域安全保障の礎石をしっかりと維持

過去数年間、混乱の中でアジア太平洋地域は地域の全体的な安全保障環境を維持してきた。新たな1年において、変化し続ける外部からの干渉手段に対して、地域の安全維持への意志を絶えず強化し、相互信頼・交流への誠意を深め続け、外部からの雑音に対処する揺るぎなさを効果的に高めることが、アジア太平洋地域の安全保障を強固に築くうえでの礎石となる。

アジア太平洋地域は、協力が盛んに行われる場所であり、大国がせめぎ合うチェス盤ではない。アジア太平洋地域の圧倒的多数の国々は「大国間競争」に巻き込まれることを望まず、陣営選択を拒絶している。2023年、米国とその同盟国は引き続きアジア太平洋地域で競争相手に対する封じ込め政策、さらには挑発政策を推し進め、地域の安全保障情勢にマイナスの影響をもたらすと見られる。妨害を排除し、地域の安全をしっかりと維持することが、アジア太平洋地域諸国に共通の使命だ。

■地域発展の方向性をしっかりと把握

2023年、アジア太平洋地域の経済は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック後の回復における正念場に入る。アジア太平洋地域は、回復における優位性が突出し、成長の勢いが著しく、力強い協力の意欲がある。国際通貨基金(IMF)が2022年10月に発表した「アジア太平洋地域経済見通し」では、2023年のアジア太平洋地域の経済成長率予測は4.3%に達し、同月発表の世界経済成長率予測の2.7%を上回る。経済協力開発機構(OECD)は、2023年の世界のGDP成長において、アジアの主要新興国がその4分の3近くを占めると予測する。

協力の意欲に後押しされ、アジア太平洋地域は世界経済の最も活力ある牽引車であり続けるだろう。また、中国が感染防止・抑制と経済・社会発展をより良く統合的に計画するに伴い、新たな1年において、中国経済の成長の見通しはより明るくなり、アジア太平洋地域は中国経済の世界的牽引力への期待に満ちている。

■協力・ウィンウィンの道をしっかりと歩む

「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブの登場から10年となる2023年、中国は第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開催を検討している。インドは上海協力機構(SCO)輪番議長国とG20議長国を務め、インドネシアはASEANの輪番議長国を務める。アジアはグローバル・ガバナンスの推進における「ハイライト」を再び迎えることになる。

混迷する国際情勢を前に、中国は団結と協力の深化を呼びかけ、時代の問いに対して中国の案を示している。中国は平和的発展の道、開放と包摂の道、心を合わせて助け合う道を提唱し、相互信頼、包摂、協力、ウィンウィンのアジア太平洋パートナーシップを深め、平和で安定した、共に豊かになり、クリーンで美しく、互いに見守り助け合うアジア太平洋運命共同体を構築することを提案するなど、アジア太平洋運命共同体を共同で構築するために大きな力を結集しようとしている。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年1月6日

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