イラスト作成・馬宏亮(イラストの著作権は人民網が保有。無断転載禁止) |
米国のオハイオ州イーストパレスティーンで先ごろ、危険物を積んだ列車が脱線する事故が起きた。これにより大量の有害な化学物質が大気、水、土壌を汚染し、環境被害を与えた。オハイオ州自然資源庁の2月23日の発表によると、イーストパレスティーンではこの脱線と化学物質漏洩により、すでに約4万4000匹の水生動物が死んだ。当局は、脱線現場から8キロ以内で約3万8222匹の淡水小魚が死んだほか、約5500匹の魚類、両生類、ザリガニ、大型無脊椎動物が死んだと推定している。現地住民は、事故が原因で毎日咳が出て、顔や腕に発疹が出ているとしている。
急ぎ解決を要するこうした問題を前に、米国の両党は非難合戦を繰り広げている。共和党は、バイデン大統領が現地視察になかなか行こうとしなかったにも関わらず、ウクライナのほうには突如訪問して軍事支援を拡大したことを批判し、トランプ氏はイーストパレスティーン訪問時にバイデン政権の「冷たさ」や「裏切り」を批判した。これに対し、民主党のブティジェッジ米運輸長官はトランプ氏が在任中に鉄道の安全管理を怠ったことを批判した。CNNは「災難が米国を分断させるたびに、有害な政治がついてくる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年3月6日