イラスト作成・馬宏亮(イラストの著作権は人民網が保有。無断転載禁止) |
トルコ南部のシリアとの国境付近で現地時間2月6日、強い地震が発生し、トルコとシリアで多くの死傷者が出た。世界保健機関(WHO)職員は14日、「トルコとシリアの国境付近の地震により、両国で2600万人が人道的支援を必要としている」とした。
長年にわたる戦乱と米国による制裁の影響でシリアの民生は衰退し、さらに今回の地震によって現地の人道的危機に拍車がかかっている。地震発生後、米国はなおもシリアに対する制裁の解除を拒み、救援隊や物資の到着を阻んでいる。9日になってようやく、米国は一部制裁を一時的に撤廃すると発表したが、この時すでに災害後の生死を分けるタイムリミットである72時間を過ぎていた。天災に「人災」も加わって、シリアの人々は極めて大きな代償を支払い、「二重の危機」に見舞われることとなった。
長年にわたり、米国は自身の覇権を維持するために、シリアに対して軍事干渉を行い、一方的な封鎖と制裁を実施し、資源を略奪しており、シリアの危機を作り出した張本人だと言える。さらに地震発生後には、欧米側は人命救助よりも政治を優先し、地震被災地救援の障害となった。シリアの駐ロシア大使は先ごろ、米国の汚いやり方について、「考えてみてほしい。我々の救急車には負傷者を搬送する燃料すらないというのに、米国はずっと我々の天然ガスと石油を盗み取り、第三国に運んでいる」と喝破した。(編集AK)
「人民網日本語版」2023年2月20日