「90後」が消費者ローン利用者の半数占める その使い道は?

人民網日本語版 2021年10月28日15:27

中銀消費金融連合時代データがこのほど発表した「現代若者消費報告」によると、「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年生まれ)」が徐々に今の時代の消費の中心層になってきたという。

同報告によれば、消費者ローン利用者の年代分布では、「90後」が49.3%でほぼ半分を占め、次は「80後(1980年代生まれ)」の31.5%だった。一組のデータを見ると、中国全土に「90後」が1億7500万人いて、このうち「借金がない」人は13.4%にとどまり、86.6%は「ローン商品に接したことがある」と答えた。

同報告は、「消費スタイルの差を除外し、最も基本的な生活のニーズを満たした上で、『90後』は上の世代とは明らかに異なった消費観を持つ。彼らから見ると、消費とはよりよい体験をするためのもの、よりグレードの高い生活を送るためのものだ。彼らは自分の好きなことにより多くお金を使いたいと考えている。一方で、インターネット・ファイナンス商品の誕生と発展は若者の消費から多くの制約を取り払った。住宅ローンのほか、『90後』の60%以上が暮らしの質向上とレジャーのために消費者ローンを利用し、主にものぐさ経済、ペット経済、ヘルスケアブーム、顔面偏差値経済、娯楽産業などにお金は流れている」との見方を示した。

ものぐさ経済を見ると、データによれば、過去約3年間にオンラインの消費者が「楽をする」ために使った金額が年々上昇し、20年には1千億元(1元は約17.9円)を超えた。20年11月には「ものぐさ神グッズ」の検索件数が前年同期比200%近く増加して30万回を上回った。中でも「90後」の若い消費者の「楽をするための出費」の伸びが最も大きかった。若者世代がよく検索する「ものぐさ神グッズ」には靴洗濯機、朝食メーカー、ゆで卵メーカーなどがある。

ペット経済を見ると、データによれば、中国の犬・猫の飼い主のうち、半分近くが「90後」だという。過去1年近くのオンラインペット市場では、「90後」の消費が40%以上を占めた。「95後」(1995年から1999年生まれ)のオンラインペット消費はさらに勢いがあり、3年連続で倍々成長を遂げた。

ヘルスケアブームを見ると、報告によると、生活にかかる圧力が徐々に体の病気や症状として現われるようになり、若者もヘルスケアに取り組むようになった。21年の消費予測では、観光、保健・ヘルスケア、教育・研修が18-25歳の若者の消費ランキング上位3位に並ぶ。また21年の保健・ヘルスケア消費に占める若者の割合は、前年比7.5%上昇する見込みという。

顔面偏差値経済についての同報告の説明によると、ショッピング交流プラットフォームの小紅書では化粧に関するコンテンツの女性消費者の52%が22歳以下だった。すべての若いユーザーのうち、18歳以下が化粧関連コンテンツへの関心が特に高く、化粧に関するあらゆる話題に全方位的に関心を寄せている。注目されるのは、コストパフォーマンスと品質を兼ね備えた国産化粧品が、若いユーザーのコンテンツ消費における海外ブランドのシェアの一部を奪い始めたことだ。

娯楽産業を見ると、同報告によれば、今年は新たな娯楽ジャンルのトップに「マーダーミステリー」が立ち、国内市場規模は150億元以上となり、消費者の規模は941万人に達し、消費者の70%以上が30歳以下の若者になる見込みだ。このほか購入のプロセス自体がワクワクする体験になるブラインドボックスも、若者がよく購入した結果、100億元の市場規模に膨れ上がっているという。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年10月28日

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