宇宙貨物船「天舟6号」が計画に基づき、5月上旬から中旬にかけて打ち上げられる見込みだ。これは中国の宇宙ステーションが応用・発展段階に入ってから初めての飛行任務となる。
「天舟」は全長が10.6メートルあり、船体は2つの部分に分かれ、下の小さい部分が推進モジュール、上の大きな部分が貨物モジュールとなっている。総重量は13.5トンあり、「天舟6号」になってからは、物資輸送能力はこれまでの6.9トンから7.4トンまで増え、現時点で世界的にみても非常に高い輸送能力を備えた宇宙貨物船となっている。
宇宙ステーションは飛行する上で、位置などを調整するためにエネルギーを消費する。そのため宇宙貨物船にとっては、宇宙飛行士のために物資を輸送することだけでなく、ステーションに推進剤を補給することも重要な使命となる。今回、「天舟6号」は1.75トンの推進剤を積載し、そのうち約700キログラムをステーションに補給するという。
また今回輸送する物資の種類に関しては、これまでとほぼ変わりなく、主に衣類、食品、飲用水などとなっている。新鮮な果物約70キログラムもその中に含まれ、これは「天舟5号」が積載した果物の約2倍の量で、有人宇宙船の「神舟15号」と「神舟16号」の乗組員の食のニーズを保障することになるという。
「人民網日本語版」2023年5月4日