习专栏

竹内亮監督が中国ドキュメンタリーの制作理由を語る「ネガティブな対中報道に嫌気」

人民網日本語版 2023年04月24日14:41

「実際、知名度が高くなればなるほど、僕のことを罵倒する人が増えているが、同時に僕を支持する人もますます多くなっている。『外国人が中国のことを褒める』とバズる、君はバズる秘訣を見つけたんだという人がいる。そういう人に何を言われても全然気にしない。僕はずっとここにいて、もう15年間も『中国を褒めてきた』。最近になって『中国を褒め始めた』人とは全然違う」。北京日報が伝えた。

「中国式現代化と世界の新たなチャンス」をテーマとした「中国を読み解く・湾区対話」専門テーマフォーラムが、このほど広東省広州市で開幕した。日本のドキュメンタリー監督の竹内亮氏は同日にインタビューを受け、「自分が撮影した中国に関するドキュメンタリーが中国内外の両方の観客に受け入れられたのは、できるだけ客観的で中立な立場で撮影したからだ。日本メディアがいつも中国に対してネガティブな報道をするのに嫌気をさしたので、ドキュメンタリーを通じて日本の人に中国の面白いことや楽しいものを紹介したいと思った。若者には中国で羽ばたくチャンスがたくさんある。日本の若者にこんなメッセージを伝えたい」と話した。

自分の作品は「褒めもけなしもしない」

竹内さんは1978年に日本の千葉県に生まれ、2013年から中国の南京で暮らしている。ここ数年で、「お久しぶりです、武漢」、「長江天地大紀行」、「私がここに住む理由」など、たくさんの中国に関するドキュメンタリー作品を制作し、中国内外から注目されている。

中国のストーリーをどうやったらうまく伝えられるか。竹内氏は、「これは僕もずっと考えていることだが、観客を引きつけることのできる作品の多くは比較的真実を語っていると思う。自分の作品は『褒めもしなければけなしもしない』ものだ。ドキュメンタリーは、完全に客観的であることはできないものの、自分の作品が僕自身の視点から出発しているが、撮影する時の立場は相対的に客観的で中立的だし、作品の内容も比較的真実を語っているものだ」と率直に述べた。

竹内氏は、「僕には、自分の作品をどこで上映しても、必ず同じものを上映するという原則がある。中国の外で中国にマイナスの内容を付け加えたり、中国の中で中国を賛美する内容を付け加えたりすることはしない」と述べた。

日本メディアのネガティブな対中報道は「非常に嫌気」

この日本人監督は、「自分は中国に移住して10数年になり、中国で起きた非常に大きな変化を見守ってきた。中国の映画制作の水準、メディアの技術、生態建設、農業技術などの分野が飛躍的な発展を遂げ、非常に高いレベルを達成した。テレビドラマを例にすると、中国で見た最初のドラマは『咱們結婚吧(結婚しよう)』で、当時は脚本や撮影、編集が日本のドラマに及ばなかったが、今の中国テレビドラマの制作技術は日本を追い越している。中国メディアの発展も非常に速く、日本メディアは今はまだ従来の放送チャンネルがメインだが、中国では新メディア、個人メディア、ショート動画プラットフォームが非常に発達している」と述べた。

竹内氏は同時に、「僕は『中国を褒めて』15年になるが、『褒める』のは中国の面白いものを日本人に伝えたいからだ」と明かした。また、会場にいる中国のメディア関係者に対して、「自分の妻は中国人で、2人で日本にいた時はよくテレビで日本メディアの中国に対するネガティブな報道を目にして、『非常に嫌気がさした』。そこでドキュメンタリーの形で日本人に中国の面白いこと、楽しいものを紹介しようと思った」と述べた。

特筆されるのは、日本メディアの対中報道に対する不満は、竹内氏だけが感じているものではないことだ。2021年に発表された第17回北京-東京フォーラム「中日関係世論調査」の結果を見ると、自国のメディアが両国関係の改善、両国国民の相互理解の促進に貢献しているかとの質問に対し、日本国民で肯定的な回答をした人はわずか19.6%だった。

日本の若者に「中国に来てキャリアアップを」とアドバイス

竹内氏は最近、出産に関するドキュメンタリーを制作した。広州市で「中国を読み解く」会議に出席してから、深センに行って撮影を行った。テーマは若者がなぜ子どもを欲しがるかで、「深センという大都市で子どもを産み育てると決心した若者たちがこの問いにどう答えるかを知りたい」のだという。

人口減少と出生率の低下は現在の中国社会で広く注目を集める話題だ。竹内氏は、「このテーマを選んだのは話題性があるからでもある。テーマを選ぶ時は自分の興味だけでなく、観客が何を考えているのかも合わせる必要がある」と率直に述べた。

日本は長期にわたり高齢化の問題に悩まされている。竹内氏は会場にいる若者中心の中国人記者に対して、「日本で同じように記者が集まる場面があれば、そこにいる記者はほぼ全員が50歳以上だ。たくさんの仕事のポジションは長いこと(上の世代で)占められ、日本の若者は仕事のキャリアアップの可能性が大きく制限されている。日本の若い人たちには、信念があれば、中国に来てキャリアアップを遂げられる。ここには多くのチャンスがあるということを伝えたい」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年4月24日

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