秦剛外交部長が中国・アフガニスタン・パキスタン外相対話に出席

秦剛国務委員兼外交部長（外相）は6日、パキスタンのイスラマバードで第5回中国・アフガニスタン・パキスタン外相対話に出席した。外交部（外務省）ウェブサイトが伝えた。

秦部長は「今回の外相対話の開催成功は、中国・アフガニスタン・パキスタンの3者協力の再開を意味する。中国は一貫してアフガニスタン及びパキスタンとの友好関係の発展を重視しており、2国間及び3ヶ国の協力枠組みを通じて、アフガニスタン及びパキスタンと連携してグローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを実行に移し、発展のチャンスを分かち合い、安全保障上の試練を共に立ち向かい、文明の進歩を共に促進し、近隣国・多国間の焦点となる問題における協力の模範となり、地域の安定と繁栄を維持し、促進することを望んでいる」とした。

また「中国はアフガニスタン及びパキスタンとテロ対策・安全保障協力を強化し、共通・総合・協調・持続可能な安全保障観を堅持し、あらゆる形態のテロリズムに反対し、テロ支援とテロとの戦いという『ダブルスタンダード』に反対し、テロ対策協力を強化することを望んでいる。3ヶ国はアフガニスタン近隣国協調協力メカニズムなど多国間の枠組みで、テロ対策・安全保障問題における協力を強化する必要がある。アフガニスタン及びパキスタンが中国側の人員、機関、プロジェクトへの保安措置をさらに強化することを希望する」と強調した。

秦部長はさらに「中国は中国・アフガニスタン・パキスタンの3者協力のルートを通じて、3ヶ国の戦略面の意思疎通と政策面の調整を強化し、善隣友好と戦略的な意思疎通を増進することを望んでいる。また、アフガニスタン及びパキスタンと発展・連携における協力を強化し、3ヶ国の利益の結びつきを深め、互いの発展によるチャンスと成果を分かち合い、3ヶ国の人的・文化的交流を増進することを望んでいる」とした。

3ヶ国は、善隣友好を堅持し、政治的相互信頼を深め、互いの主権と領土的一体性を尊重し、対等な協議を通じて摩擦や溝を適切に処理し、アフガニスタンへの内政干渉と不法な一方的制裁に反対し、地域の平和と安定を損なうあらゆる行為に反対することで一致した。

3ヶ国はテロ対策協力を強化し、総合的な策を講じ、個別対策と抜本的対策を兼ね備え、相互尊重と対等な付き合いの原則に基づき、テロリズムの脅威に共同で対処することで一致した。中国とパキスタンはアフガニスタンの暫定政権のキャパシティ・ビルディング、テロリズムの脅威へのより良い対処を支持する。アフガニスタンは、自国の安全保障情勢とテロ対策の努力を説明し、いかなる勢力がアフガニスタンの領土を利用して中国及びパキスタンを標的とする活動を行うことも許さないと強調した。

3ヶ国は、外相対話の枠組みでの対話メカニズムを再開し、経済や貿易、農業、貧困削減、人的・文化的分野などにおける交流と協力を強化し、「一帯一路」（the Belt and Road）共同建設協力を推進し、中パ経済回廊のアフガニスタンへの延伸を支持し、3ヶ国及び地域の相互接続を促進し、国境を跨ぐ貿易システムを整備し、3ヶ国の経済的融合を増進し、持続可能な発展を実現することで一致した。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年5月8日