中国駐東京観光代表処や四川省文化・旅游(観光)庁が主催する「ジャイアントパンダ保全及び『真真(シンシン)』の誕生日記念イベント」が今月3日、東京で開催された。中国駐東京観光代表処の欧陽安首席代表や日本パンダ保護協会の会長を務める東京都上野動物園の元園長・土居利光氏、東京都上野動物園の大橋直哉教育普及課長、上野動物園のパンダを毎日撮り続ける写真家・高氏貴博さん、及び日本各地のパンダファン約200人がイベントに参加した。イベントで、参加者は中日共同研究やパンダ保護の歴史を振り返ったほか、2011年から日本で暮らしているメスのパンダ「真真」(中国での名前は「仙女」)の誕生日を祝った。人民網が報じた。
イベントの様子(写真提供・中国駐東京観光代表処)。
欧首席代表は、「1972年10月28日に中日の国交が正常化してから間もなく、中国政府は中国の人々の熱い思いと友好の思いが込められたつがいのパンダ『康康(カンカン)』と『蘭蘭(ランラン)』を日本に寄贈し、中日パンダ保護共同研究という非凡な事業がスタートした。今日開催されたこのイベントは、パンダ保護研究事業に長期にわたり黙々と力を注ぐ中日の関連機関やスタッフに、深い敬意を示すと同時に、長期にわたり中国のパンダ保護事業に関心を示し、応援してくれている日本の人々に心からの感謝を示すため」と語った。
イベントでは、今年2月に中国に返還され、現在は四川雅安碧峰峡基地に暮らすパンダ「香香(シャンシャン)」の最近の様子を捉えた映像や天府四川・パンダの故郷のプロモーション映像が上映された。参加者は、世界の生物多様性保護において、中国が多大な貢献をしていることを称賛したほか、中国の経済や社会発展の素晴らしい成果に感銘を受け、「中国や四川省をたびたび訪問して、レクリエーションや旅行を楽しんだり、パンダを見たり、中国のグルメを味わったり、中国の美しい景色を見たりしたい」とした。
イベントの様子(写真提供・中国駐東京観光代表処)。
メスのパンダ「仙女」は2005年7月3日、四川臥竜中国ジャイアントパンダ保護研究センターで誕生した。その後、2011年2月21日、「仙女」は精力旺盛なオスのパンダ「比力(ビーリー)」と共に日本の東京上野動物園で暮らすようになった。動物園はこの2頭のパンダの日本での名前を一般向けに募集し、最終的に「力力(リーリー)」と「真真」に決まった。
「力力」と「真真」は、上野動物園の人気者で、2017年に2頭の間にメスの「香香」が生まれると、再び「パンダブーム」が起きた。さらに、2021年6月、「力力」と「真真」の間にオスとメスの双子「暁暁(シャオシャオ)」と「蕾蕾(レイレイ)」が生まれた。「真真」は偉大なパンダのお母さんと言えるだろう。(編集KN)
イベントの様子(写真提供・中国駐東京観光代表処)。
「人民網日本語版」2023年7月5日