「新疆またね!」と渡部優美さんと一行の人々は27日正午、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の旅を終え、名残惜しさをにじませていた。9日間にわたる日本人20人からなる今回のツアーでは、烏魯木斉(ウルムチ)や吐魯番(トルファン)、庫爾勒(コルラ)、喀什(カシュガル)といった地域を巡り、新疆の風土や人情、民族文化をじっくりと楽しんだ。ツアー参加者たちは旅の途中、SNSを通してライブ配信を行い、「とてもきれい!」、「驚愕!」、「ここの人たちはとても親切」といったメッセージを世界のネットユーザーに発信し、彼らがシェアした新疆での見聞にたくさんの「いいね!」が寄せられた。
(写真提供・在大阪中華人民共和国総領事館)。
新疆とは一体どんな所なのだろうか?在大阪中国総領事館が企画した「新疆は良いところ--コロナ後の中国新疆ツアー」の募集が2021年12月2日から始まり、自費での参加であるにもかかわらず、日本国内の1028人から応募があった。第一陣となったツアー参加者20人は出発前、日本メディアの新疆に関するネガティブな報道を見て、「新疆は本当にそんな所なのだろうか?」と感じていたという。
充実したスケジュールの同ツアーで、参加者は企業や名所旧跡、古城・旧市街地を巡り、リアルな新疆を肌で感じた。ハイテクが導入されている綿花畑を見学し、約20ヘクタールの畑に種をまくのに2日しかかからず、農薬散布作業を専用のドローンが5時間で終わらせることを知った井上昭彦さんは、「驚愕。新疆では高度な機械化がすでに実現されていているため、日本メディアが報道しているようないわゆる『強制労働』はありえない」とした。また、紡績工場を見学し、自動化された効率的な紡績設備や自信にあふれた表情を浮かべる作業員を見た渡部さんは、日本メディアが報道しているいわゆる「新疆の人権」問題に懐疑的な見方を示し、「SNSで事実を伝え、一人でも多くの人にありのままの新疆を是非知ってもらいたい」とした。
阿克蘇(アクス)の綿花畑や紡績工場を見学するツアー参加者(在大阪中国総領事館の薛剣総領事のツイート)。
またツアー参加者の多くは、新疆の地元の人々と早朝に運動したり、結婚式に参加したり、歌を歌ったり、踊ったりするなど、その日常生活を体験した。ツアーに参加したある高齢男性は今回の旅行で新疆をすっかり気に入ってしまったようで、帰国前にわざわざナイトマーケットに行き、忘れられない思い出となった旅の記念に維吾爾族の「花帽」を購入していた。またツアー参加者の杉山俊三さんは、「今回、新疆を訪問して、昔のシルクロードを歩いたような気分を味わえた。歴史の重みを感じることができ、とても有意義だった」とした。参加者たちのSNSの投稿には多くの日本のネットユーザーから、「一部の西側メディアの描写する新疆とリアルな新疆は全く異なる。いずれ中国に行って見てみたい」といったコメントが寄せられおり、その目で確かめたいと考える人が増えていることが見て取れた。ここ数年、100ヶ国・地域から来た外交官や記者1000人以上が新疆を訪問し、その美しさや調和、発展を体感してきた。フランスの作家で記者のマキシム・ビバス氏は、新疆を3度訪問し、書籍「ウイグル族フェイクニュースの終結」を執筆。ビバス氏は、「西側メディアの報道に偽りがあることに気付く人が増えてきている。西側メディアが中国を『悪者扱い』するのは政治的目的からだ」との見方を示している。
また、データも新疆の繁栄と発展を力強く証明している。例えば、2020年末の時点で、新疆は絶対的貧困から完全に脱した。また、今年第1四半期(1-3月)における新疆の域内総生産は前年同期比4.9%増の4149億52万元(1元は約20.0円)に達した。1-5月期、新疆を訪問した観光客は前年同期比34.91%増の延べ7270万4600人に達した。現在、新疆の経済は発展し続け、社会は安定し、人権事業は歴史において最も良い状態となっている。
日本にも、中国にも、「百聞は一見に如かず」という言葉がある。今回、日本のツアー参加者たちは自分の目で見て、実際に体験し、リアルな新疆が西側メディアが報道している新疆とは全く異なることを確認した。こうしたことを通じて悪意ある新疆に関するデマは反論することなく霧散していくことになるだろう。中国は一人でも多くの外国人が新疆を訪問し、自分の目で見ることを歓迎している。美しく、豊かで、調和のとれた平和な新疆、それこそがリアルな新疆だと言える。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月30日