70年前、英国経済界の識者はイデオロギーの硬い氷を打ち破り、中英貿易の「氷を砕く旅」を切り開いた。習近平国家主席は先ごろ、中英貿易「氷を砕く旅」70周年行事への祝賀メッセージで、「氷を砕く旅」について「70年前、ジャック・ペリー氏に代表される英国の実業家は新中国の明るい将来性と中英協力の多大な潜在力を鋭く見抜き、大きな勇気と度胸でイデオロギーの硬い氷を打ち破り、中英間の貿易交流の道を率先して切り開いた」と高く評価した。新華網が伝えた。
この「氷を砕く旅」を出発点に、中英貿易は発展し続け、今や貿易規模は1000億ドル(1ドルは約138.5円)を超えた。中英協力の分野の広さ、利益の融合の深さは昔の比ではなく、両国民に幸福をもたらし、世界の平和と発展にも寄与している。
現在の世界は幾重もの試練が入り交じり、重なり合い、経済のグローバル化は逆流に遭っている。保護主義の「硬い氷」を突き砕き、時代後れの思考の「硬い氷」を打ち砕き、硬直化した対立の「硬い氷」を突き砕くには、「氷を砕く精神」を継承することの重要性と必要性が増している。
習主席は祝賀メッセージで、「中英各界の識者が先見性に富み、開放的に協力し、果敢に人に先んじる『氷を砕く精神』を継承し、協力・ウィンウィンの新局面を全力で切り開き、開放型世界経済の構築を後押しし、中英の友好協力の促進に一層貢献することを希望する」とした。
ジャック・ペリー氏の息子で、英48グループ・クラブ現会長のスティーブン・ペリー氏は取材を受け、「ペリー家には『氷を砕く精神』が受け継がれ続けている。父は当時、中国の発展への確信に満ちていた。今日の私たちも同様に、中国には大きな発展の将来性とチャンスがあると確信している」と語った。
過去70年間、先見性と勇気を象徴する「氷を砕く精神」は世代を超えて受け継がれ、中英間の貿易協力を絶えず新たな段階へと押し上げてきただけでなく、さらに多くの分野の交流や協力でも実を結んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年7月17日