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中国の親子旅番組「パパ、どこ行くの」が大人気に (2)

 芸能人の育児問題に視聴者も注目

 中国の国民的歌手・李双江の息子である李天一が、2011年9月に一組の夫婦を殴ったとして、16歳未満の非行少年が収容される「収容教養所」に1年間収容され、2012年9月に釈放されたにもかかわらず、今年2月には輪姦の容疑で再び刑事拘留されたこともあり、中国では有名人の子供の教育が注目を集めている。同番組は視聴者の敏感な神経に触れ、瞬く間に話題となったのだろう。また、若い親達にとっても、「育児」は最も関心の高い話題であるため、広く共感を呼んだのは間違いない。

 実際には、同番組は韓国の文化放送(MBC)の「パパ!どこ行くの?」の著作権を「湖南衛視」が購入して制作された番組。パパが子供と辺鄙な農村に行き、見たこともない露店便所など「原始時代」のような生活に、子供達がギブアップ寸前になる姿が視聴者の心を大きく捉えている。同番組にもくどい所がないわけではないが、それでも、さまざまな親子関係や、普通の家庭と同じ様子が見られる。同番組が今後も人気を継続させるためには、かわいい子供と、子供と貴重な一時の時間を楽しむパパの姿を描くだけでは物足りず、成長の過程で必ず経験する親子の衝突など、「中国式教育」の背後にある、多くの人が改めて考え直すべき問題を描き出す必要がある。

 感動と啓発を

 湖南衛視は近年、同番組以外にも、高齢の俳優がヨーロッパでバックパック旅行をする「花よりおじいさん」など、韓国のバラエティ番組を採用してきた。欧州の各番組に比べて、韓国の多くのバラエティ番組やドラマには、アジアの特色が盛り込まれており、東洋の家庭を重視し尊ぶ精神や伝統を重視する美徳に富んでいる。一方、中国社会も近年、飛ぶ鳥落とす勢いで成長を遂げる中で、多くの伝統が消失するという問題に直面している。そのため、「パパ、どこ行くの」で展開される「家庭の温もり」が、中国人のDNAを刺激する。無邪気な子供と溢れる父親の愛は、世の中で最も美しい。同番組が、「本当の愛こそが、人の心をひきつける」という真実を伝え、感動と啓発を与えることを願う。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年10月14日 

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