天宮1号が老朽化 2015年までに2号・3号を打上げ (2)
天宮1号と比べ、天宮2号は新たな任務に対して技術的な適応性改造(構造・機能上の改造を含む)を行った。船外活動およびドッキング任務の終了後、補給と再生式生命維持技術の難関突破が、議事日程にあげられた。中国は天宮2号に推進剤の補給を行い、天宮2号にかつてなかった推進剤補給システムが追加される。推進剤補給は、航空機の空中給油と同様、補給用の宇宙船を使い推進剤を宇宙に運び、その後さらに自動システムを用い、推進剤を天宮2号に移す。
・天宮3号:補給船とドッキング
天宮3号は天宮1号をベースに改造されたもので、体積・重量が天宮2号を上回る。直径は5メートル、重量は約13トンに達し、積載能力は5.5トン未満となる。その積載能力はロシアのプログレス補給船の2倍に達するが、日本のHTVや欧州のATVをやや下回る。
天宮3号の打ち上げには新型ロケットが必要だ。天宮3号は、再生式生命維持最重要技術の試験、宇宙飛行士の中期的な軌道上の滞在、補給船の軌道上の試験などの任務を遂行し、さらに一部の宇宙科学・宇宙医学の試験を実施する。
天宮3号は二つのドッキング装置を搭載する可能性が高く、軌道上を飛行中に2隻の神舟と1隻の補給船とドッキングすることになる。補給船は補給を行い、さらに天宮3号を軌道に乗せる。
計画によると、中国は2015年までに天宮2号・天宮3号を打ち上げる予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月14日
有人宇宙船「神舟10号」