珠海の日本人傷害致死事件、詐欺仲間5人を逮捕
珠海市公安局は12日深夜、日本国籍の男性の傷害致死事件について、事件に関わったと見られる日本人の男5人を11日に逮捕したことを明らかにした。中国新聞網が伝えた。
市公安局指揮センターの白志剛警官によると、珠海市香洲区南屏鎮華発世紀城の賃貸住宅で、男性の遺体が発見された。遺体には多数の傷跡や縄で縛られた跡があり、死因に不審な点があったという。
通報を受けた珠海市公安局は、直ちに特別捜査班を立ち上げ、捜査に乗り出した。検証の結果、死亡したのは日本国籍の古根村さん(男性、26歳)であることが判明した。
警察は、捜査を進めるうちに、佐藤(26)、菅原(39)、矢内(23)、津村(36)、篠田(27)の5人の男が重大な容疑があることを突き止めた。11日午後6時ごろ、特別捜査チームの警官が、市内拱北にあるレストランで佐藤ら5人を逮捕した。また、容疑者らの借りていた部屋から、詐欺に使っていた資料、コンピュータ、ネットワーク用機器などを押収した。
容疑者5人に対する取り調べによると、6月以降、5人と殺害された古根村さんの計6人の日本人は、古根村さんの遺体が発見された部屋で、IP電話を日本にかけ、銀行職員や警官になりすまして詐欺行為をはたらいていた。そのうちに、古根村さんと5人との間で意見が合わなくなり、古根村さんはたびたび5人から殴る蹴るの暴行を受け、全身に多くの傷を負った。11日早朝、佐藤ら5人は、古根村さんが無断で自分の住まいを借りたことを知り、逃亡する恐れがあると思い、古根村さんを探し出し縄で縛って暴行を加え、死に至らしめた。
この事件のさらなる詳細については、現在も調査が進んでいる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年6月13日