ボアオ・アジアフォーラム年次総会が8日から11日にかけて、海南省で開催される。アジアさらには全世界が年に1度の「ボアオ・タイム」に入る。今年の中国のホームグラウンド外交のスタートであるボアオ・アジアフォーラムは、規格と規模で過去を上回るだけでなく、注目点が多く、期待される。人民日報海外版が伝えた。
■改革開放の新たなメッセージを発信
ボアオ・アジアフォーラム研究院執行院長の楊希雨氏は取材に「今年は改革開放40周年であり、第19回党大会精神を貫徹実施するスタートの年でもある。先日閉会した両会も多くの具体的分野の政策について定め、方針をまとめた。この重要な歴史的時期における習近平国家主席の演説は、世界にとって中国をゼロ距離で観察する重要な機会となる」と指摘した。
会期中、習主席は改革開放の偉大な成果、重要な経験と啓示、世界的な意義と影響、及び新たな歴史的時期において中国がいかにして対外開放の再拡大を推進し、改革の再出発を深化するかについて、最も権威ある説明をする。新たな改革開放の重要措置が会期中に公表される。
「近く公表されるこうした措置は、中国がより揺るぎなくかつ果断な歩みで改革を深化し、開放を拡大することを意味すると私は信じる」。楊氏は、今回のボアオ・アジアフォーラムで発信される新たな政策メッセージは必ず世界の視線を引きつけると考える。
■アジア統合の推進に尽力
ボアオ・アジアフォーラムは発足以来、アジアの発展に焦点を合わせ、アジア統合の推進に尽力してきた。今回の年次総会は「開かれた革新的なアジア、繁栄し発展する世界」をテーマに「グローバル化と一帯一路」「開かれたアジア」「革新」「改革の再出発」の4部門を設け、60余りの正式な議論を行う。現実的ニーズをしっかりと押さえており、各方面から注目されている。
楊氏は「世界経済は下げ止まりと回復の基調をおおよそ迎えているが、この基調は依然として脆弱だ。過去数10年間、中国を含むアジアの台頭の2つの重要な駆動要素に変化が生じている。1つは経済発展の背景であり、グローバル化が大きな試練に直面している。もう1つは発展方式、開放モデルに一層の革新が求められている。したがって今年のボアオ・アジアフォーラムがアジアがいかにして開放・革新を堅持するかに焦点を合わせ、国内外の産官学各界の識者を招待して議論することが特に必要であり重要だ」とした。
今年もボアオ・アジアフォーラムは「アジア経済の統合」「新興エコノミー報告」「アジア競争力報告」をまとめる。これらの学術報告はいずれもアジアの共同発展の促進をめぐる提言だ。
■人類運命共同体の構築
ボアオ・アジアフォーラムは発足以来17年間、規模と影響力を拡大し続けてきた。今年は各国・各界の2000人余りの来賓が一堂に会し、協力・ウィンウィンの大計を共に話し合い、発展・繁栄の良策を共に求め、アジアと世界に「ボアオの知恵」を提供し、「ボアオの力」を貢献する。
楊氏は「非政府の交流プラットフォームとして、ボアオ・アジアフォーラムは一貫して『物を潤して細やかに声無し』の方法で経済・政治・文化面での各国・各組織の協力の基礎を固めており、すでに中国と世界を結ぶ重要な懸け橋、アジアの特色と世界的影響力を兼ね備える国際交流プラットフォームとなり、人類運命共同体の構築推進に重要な役割を発揮している」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月4日
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