8588メートル、アジア陸上掘削最深記録を更新

人民網日本語版 2019年02月26日14:21

中国石油化工集団(中国石化)が発表した最新情報によると、その傘下にある西北油田に所属する順北油ガス田の「順北鷹1井」でこのほど、深度8588メートルの掘削を成し遂げ、アジア陸上掘削最深記録を更新し、2月14日の「順北5−5H井」の8520メートルという記録を塗り替えた。これは中国が世界先端の超深度掘削技術を体系的に確立したことを意味する。科技日報が伝えた。

説明によると、順北油ガス田の埋蔵深度は8000メートル以上で、アジアの陸上で最も深い油ガス田であることが確認されている。その所在地であるタリム盆地は断裂帯の運動の影響を受け、地層が極めて複雑であり、井の底部の温度が高い。深度8000メートルの井の中で、ドリルは「麺」のように柔らかくなる。井の掘削にはツールの掘削能力が低く、摩擦トルクが大きく、ドリル穴軌跡の制御が困難といった特徴がある。

西北油田石油工程技術研究院は試験と革新を繰り返し、摩擦トルク低減ツールの開発、高速井掘削軌道の最適化設計、掘削軌跡の正確制御、水平井安全延伸総合評価を一体化させた超深度水平井ドリル穴軌跡「精密誘導」技術を形成した。これはドリルにGPSを設置したようなもので、深度8000メートルの地下3次元空間において正確に標的を掘削することができる。

超深度井技術の順北1−2H井における応用が成功すると、7カ所の井でも使用され、徐々に改良を重ねてきた。ドリル穴軌跡合致率100%、地質標的命中率100%を実現し、順北油ガス田の高効率開発の武器になった。

順北油ガス田は2016年の発見から現在まで、30本近くの超深度井の掘削に成功している。年間70万トンの生産能力を形成しており、昨年の原油生産量は52万トンを超えた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年2月26日

  

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