「聖旨」のようなメニュー
火鍋のアイデアは好評を博す一方で味は不評
故宮の文化クリエイティブグッズであるトラベルタグや発売同時に売り切れ続出となった口紅、大きな話題となった元宵節(旧暦1月15日、今年は2月19日)を祝う灯会イベント「紫禁城の上元の夜」、行列のできるカフェ、火鍋店など、巻き起こる「故宮ブーム」は、中国では文化消費のニーズが非常に高まっていることを反映している。
レストランの前に並んでいた大学生の王瀟さんは「故宮で火鍋を食べるというのは、単に火鍋を食べるというよりも、文化的ムードを楽しむため」と話した。
故宮のイノベーションの新しいアイデアはまだたくさんある。北京東城区と故宮博物院が提携して立ち上げる故宮文化クリエイティブ館やアイスハウスレストランなどが今年、前門大街でオープンする計画だ。オープンすれば、故宮の外でも故宮の文化を体験できるようになる。
「故宮ブーム」が加熱するにつれ、故宮の関連グッズやサービスに対しては、高いクオリティが求められるようになっている。例えば、最近打ち出された「皇帝の火鍋」は、好評と不評が半々になっている。大衆点評網には、店内の環境やアイデアを称賛する声のほか、「値段が高すぎる。鍋のスープだけで128元(1元=約16.49円)もするので、予算は一人当たり約200元」、「待っている時に、おやつや水は提供されないし、火鍋専門店と比べるとサービスが悪い」、「オリジナリティはあるけど、味はいたって普通。コスパが低い」、「故宮はもっと味のクオリティを向上させて、客の目と舌の両方を楽しませるようにしなければならない」などの声も寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年2月27日