トイレの水を流す時、便器のフタをするべき?それともしないべき?もうそんな悩みとはおさらば!下記の実験で、その真相が明らかになった。新華網が伝えた。
北京師範大学環境学院が今回行った実験は、ごく一般的な家庭のトイレを無作為に選び、微生物学の標準的な検査方法に基づいて行われた。まず、大腸菌を含んだ溶液をトイレの便器に注ぎ込み、便器上方に25センチ間隔で空気サンプル摂取ポイントを設け、2組に分けて実験を行う。A組は、便器のフタをした環境での微生物の分布状況を調べ、B組はその反対に、便器のフタを開けた環境での微生物の分布状況を調べる。
検測時間を3分間とした場合の結果は下図の通りで、フタを開けた状態の空気中の菌の数は36、一方のフタをした状態の菌の数は60だった。

検測時間を6分間とした場合の結果は下図の通りで、フタを開けた状態の空気中の菌の数は40、一方のフタをした状態の菌の数は59だった。

今回の実験結果について北京師範大学環境学院環境微生物学の竺建栄教授は、「一般的に便器内の糞便は、サイホン式(本来は重力の作用で下方向に落ちるものを一時的に上方向に吸い上げることで汚物を吸い込み排出する仕組み)という洗浄方式で流している。サイホン作用は、水が流れる時に生まれる空気の動きよりはるかに強い」と指摘した。
そのため、専門家は以下のアドバイスをしている。
フタを開けたまま便器の水を流し、トイレ内をよく換気する。
歯ブラシなどの洗面用具は便器から1~1.25メートル離れた場所に置くようにすること。
細菌は便器から1メートル範囲内に最も多く存在するため、子供は、トイレにいる時間をできる限り短くした方が良い。
(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月26日
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