1懐中電灯を片手に仏像を細かくチェックするパトロールスタッフ(撮影・南如卓瑪)。 |
敦煌研究院は一般開放している莫高窟の洞窟をオンラインで全天候モニタリングしているだけでなく、日常的なパトロールを行う「回診する医師」を抱えている。彼らは毎回6人から8人で構成された3つのグループに分かれ、2時間かけて洞窟70ヶ所を回り、午後にはそのパトロール記録を持ち帰り、過去の画像と比較チェックする。中国新聞網が伝えた。
これらの「回診する医師」たちは1年間の間に莫高窟の南エリアと北エリアの合計700ヶ所以上の洞窟全てをパトロールし終える。彼らの多くが解説員の職を経て、このパトロールの職に就いているため、各洞窟を熟知しているという。パトロールスタッフは懐中電灯やカメラ、記録表を手に、各洞窟内を歩き回り、壁画が盛り上がったり、脱落している箇所を撮影するほか、各洞窟の入り口やモニタリング設備、壁画、塑像、屏風、床や一般開放の状況などを細かくチェックし、莫高窟の細々とした「病状」を記録している。(編集TG)
「人民網日本語版」2019年3月25日