27回目となる3月22日の「世界水の日」に、湖南省科学技術庁は長沙市で「水を愛し、水を節約し、水を惜しみ、水を守る」をテーマとする科学普及教育・ボランティアサービス活動を主催した。専門家による講座、手を動かす実験、汚水処理実地教育という「三次元」科学普及モデルにより、下水道保護という実質的な問題について説明を行った。
湖南省は2013年より中日政府間現場友好技術協力プロジェクト「汚水処理場運営能力向上及び住民の環境意識の改善」「洞庭湖流域の農村水質環境改善」の実施により、滋賀県・琵琶湖の水質環境保護の経験と成果を導入した。消化吸収及び再革新によって、湖南省の政府主導、企業主体、民間動員、小中学生共同参画による水質環境保護体制を全面的に構築した。
湖南省は6年間にわたり、滋賀県と水質環境、住民環境教育などの協力を展開し、省内の小中学生及び住民の環境意識教育を効果的に推進した。例えば湖南省内の小中学校では水質環境保護の科学普及授業と実践活動、関連知識及び技能訓練が積極的に展開されており、「下水道環境意識」授業が行われた。水質汚染防止・対策というテーマをめぐり、小中学校・大学及び市民に適した環境教科書・教材、実験授業、コースウェアなどを作成した。筆者の調べによると、湖南省はさらに小中学校の環境意識教育のさらなる推進に取り組んでいる。持続的かつ規範的な教育方法を形成するため、環境意識教育を学校の通常授業とすることを検討中だ。最終的に環境教育の授業を通じ、学生が保護者に働きかけ、保護者が周囲の人々に働きかけることで、市民全体の環境意識を高めることに期待する。
湖南省は今後、日本側の専門機関や専門家と共同で、水質環境保護の「湖南の経験」と「長沙モデル」を構築し、さらに同省の「一湖四水」ひいては全国・ユーラシア大陸での普及、応用を促す。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月25日