中国航天科技集団への26日の取材によると、同集団第六研究院が開発した500トン級液体酸素/ケロシンエンジンが24日、ガス発生装置及びターボポンプの連動試験に成功した。これは中国の500トン級大型ロケットエンジンの中核技術の開発、プランの深化・論証が目標を達成したことを意味し、今後の大型ロケット開発に向け基礎を固めた。科技日報が伝えた。
同研究院の李斌副院長によると、今回の試験はエンジンのターボポンプ、ガス発生装置、その他の関連モジュールの連動試験だった。ガス発生装置・ターボポンプモジュールプランの実現可能性を検証し、起動、初級、メイン級、停止の安定的な移行を実現した。エンジン全体の試験などのさらなる開発作業の基礎を固めた。
液体燃料ロケットエンジンの主要モジュールには、推力室、ガス発生装置、ターボポンプ、制動装置、制御システムなどがある。うちターボポンプはロケットエンジンの心臓部で、1秒で1.6トンの推進剤の高圧輸送を行わなければならない。構造が複雑で稼働状況が過酷で高効率設計のターボポンプは、エンジン開発において最も重要な部分となる。同研究院の今回の連動試験の成功は、同エンジンの開発作業が段階的な成果を上げていることを意味する。
同エンジンは中国が開発中の推力が最大のロケットエンジンで、今後の大型宇宙活動、有人月面着陸、深宇宙探査などに対して重要な意義を持っている。同エンジンは将来的に、「長征9号」などの大型ロケットに使用される。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月27日