中国航天科技集団第六研究院が17日に発表した情報によると、同研究院が開発した中国初の大推力・高性能液体酸素/ケロシン高空エンジンが、初の完成機地上試験に成功した。科技日報が伝えた。
これは中国初の大推力・高性能液体酸素/ケロシン高空エンジンで、推力は120トンに達する。宇宙ロケットの動力システム「芯二級」に用いられる。現役の75トン級液体酸素/ケロシンエンジンを上回る推力を提供する。
多くの革新技術を把握・採用していることから、同エンジンの性能及び固有信頼度が大幅に向上した。その研究開発の過程において、チームは高空ポンプスイングエンジンの設計を行った。従来のエンジンは全体がスイングするが、スイング装置を後方に設置することで、局部のスイングに抑えられ、エンジンの体積を減らすことができる。余ったスペースにより、ロケットはより多くのエンジンを取り付けることで、さらに大きな推力を持つことができる。
試験の成功は、中国の大推力・高性能液体酸素/ケロシンエンジン技術が、高空エンジン分野で重大な進展を手にしたことを意味する。これは次世代ロケットの積載量の大幅拡大、ロケットの型式増加に対して重大な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年7月18日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn