中国屈指の名門バレエ団である中国中央バレエ団が9日、東京にある松山バレエ団を訪れた。松山バレエ団はこれまで15回以上訪中公演を行っており、北京にある中国中央バレエ団に何度も訪れ、交流を行ってきた。中国中央バレエ団が東京の松山バレエ団を訪問するのは今回が初めてで、松山バレエ団は中国中央バレエ団を心から手厚くもてなした。人民網が伝えた。
中国中央バレエ団のメンバーたちは松山バレエ団の稽古場でリハーサルを熱心に行い、オリジナルの演目「敦煌」を松山バレエ団に披露。一方の松山バレエ団のメンバーも中国中央バレエ団に「黄河大合唱」などの演目を披露し、歓迎の意を示すことで、両バレエ団は親睦を深めていた。
中国中央バレエ団の馮英団長は取材に対して、「松山バレエ団と中国中央バレエ団には友好交流を行ってきた長い歴史があり、1970年代、松山バレエ団は中国中央バレエ団と共に『紅色娘子軍』などの演目公演を行った。松山バレエ団を訪れるのは今回が初となるが、手厚いもてなしを受け、心が温まる思いがした。また、同バレエ団にはバレエに対する確固たる信念と芸術への飽くなき探求心が感じられる。今後とも友好関係をより一層深めていきたい」と話した。
松山バレエ団の清水哲太郎総代表は取材に対して、「長年待ち望んでいた中国中央バレエ団との交流がついに実現し、喜びに堪えない。中国文化をバレエにまとめて世界に発信する姿そのものを今回見せてもらい、とても感動した。中国のバレエは表現力が大きく、とても深みがあるので、その部分も今後参考にしていきたい」と述べた。
中国中央バレエ団は今回、中華人民共和国成立70周年およびバレエ団設立60周年を記念し、大規模な訪日公演を計画しており、今月10日から13日にかけて、東京文化会館で「赤いランタン〜紅夢〜」と「白鳥の湖」の演目公演を行う。(文・木村雄太)
「人民網日本語版」2019年5月10日