G7首脳宣言に盛り込まれてしかるべき重要議題の1つである「ブレグジット」にも一言も触れなかった。「ブレグジット」への対処について、G7内に各々違う考えがあるのは明らかだ。
もう1つの重要議題である気候変動など喫緊の環境保護問題も宣言では言及がなかった。今年のG7サミットでは気候変動及び生物多様性に関する専門の議論があり、マクロン大統領もフランス政府も重視していた。だがトランプ大統領が出席せず、G7として共通の声を発しようもなかった。
総じて言えば、G7サミットは共同コミュニケを発表せず簡潔な宣言に改めたことで、影響力が一層弱まった。実際には、マクロン大統領も元々は最終成果文書の発表に相当慎重な姿勢を示して、あらかじめ人々の期待を下げることに力を入れていた。サミットは1ページの宣言を発表したものの、やはりG7内の溝を露呈する形となった。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年8月28日