習近平国家主席が米トランプ大統領と電話会談

人民網日本語版 2019年12月21日13:14

習近平国家主席が20日夜、米国のトランプ大統領と電話会談を行った。新華社が伝えた。

トランプ大統領は、「米中間で第1段階の経済貿易協議が合意に達したことは、米国と中国そして全世界にとって非常に喜ばしいことであり、米中両国市場と世界はこれに十分に積極的な反応を示している。米国側は中国側と緊密にコミュニケーションを保ち続けることで、早急に協議に署名し、実行に移したいと考えている」とした。

習主席は、「中米両国は平等と相互尊重を基礎にして、第1段階の経済貿易協議の合意に達した。国際環境が極めて複雑な現状を背景に、中米がこのような協議の合意に達したことは、中国を利するだけでなく、米国ひいては全世界の平和と繁栄をも利することになる」と指摘。

さらに、「中米経済貿易協力を展開することは中米関係の安定した発展と世界経済の発展のために重要な貢献を行うことになる。現代における経済と技術が世界を一つにし、中米の利益をさらに融和させていく中で、中米双方の協力にはいくつかの溝が生じることになるだろう。しかし双方が常に中米経済貿易協力の互恵・ウインウインの主な流れをしっかりつかみ、常に互いの国の尊厳と主権、核心的利益を尊重し続ければ、前進していく中で生じた困難を克服することができ、新たな歴史的条件の下で、中米経済貿易関係の前向きな発展を推し進め、両国と両国国民に幸福をもたらすことができるだろう」と力強く語った。

そして習主席は、「我々はこのところ米国が台湾地区や香港地区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区などの問題に関して、消極的な言動を行っていることに対し、極めて高い関心を抱いている。こうしたやり方は中国の内政に干渉し、中国の利益を損ね、双方の相互信頼と協力に不利となる。米国には我々がこれまで行ってきた多くの会談や話し合いの中で得られた重要なコンセンサスをしっかりと実行し、中国側の関心に対して重視し、高い関心を抱くことで、両国関係と重要なアジェンダに影響を与えないよう希望する」とした。

トランプ大統領は、「私は様々なスタイルで習主席と定期的にコミュニケーションを取り続ける機会があるよう期待している。我々両国は溝となる問題をきちんと処理し、米中両国関係が順調に発展し続けることができると私は信じている」とした。

これに対し習主席は、「私は様々なスタイルでトランプ大統領と引き続きコミュニケーションを取り続け、両国関係や国際問題に関して意見を交換し、協調と協力、安定を基調とした中米関係を共に推し進めていきたい」とした。

両国首脳はさらに朝鮮半島の情勢についても意見を交換し、習主席は政治的な解決という大きな方向性を堅持し、各方面が向き合って進み、対話による情勢緩和を保ち続けることこそが、各方面の共同の利益に合致していると力強く語った。(編集TG)

「人民網日本語版」2019年12月21日

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