理性は中米関係維持の基礎

人民網日本語版 2019年12月09日10:41

現在中米関係は正念場にあり、いくつかの困難や試練に直面している。いかにして誤解や誤った判断を回避し、相互理解を増進するか。とりわけ、いかにして米国の一部が対中認識不足で、偏見をひけらかすことにより挽回困難な破壊的結果を招くことを防ぐかが、正しい解決策を見出さなければならない重要な問題となっている。(人民日報「鐘声」国際論評)

最近、マッキンゼー・アンド・カンパニーの名誉シニア・パートナーであるピーター・ウォーカー氏の著書『Powerful, Different, Equal: Overcoming the misconceptions and differences between China and the US』が出版された。同書は中国に関して型にはまった先入観に満ちた西側メディアの報道について弁証法的分析を行い、米側が中国に対して様々な読み誤りをしていることを明らかにしている。そして、中国の発展を理性的に認識し、誤った戦略判断を防ぎ、双方及び世界に対して責任ある選択をするよう主張している。こうした見解の提示は、現在の米国の一部政治屋に対して警鐘を鳴らしたものと言える。

かつて米国のある論者は「中米両国関係にとっては、両文化間の認識の大きな溝を縮小することが、両国間の貿易赤字を縮小することと同様に重要だ」と指摘した。「米国に来たことのある中国人は約2600万人いるが、中国に行ったことのある米国人は100万人足らずだ。このため米国人は中国に対する知識が非常に少なく、米国の一部エリートは中国及びそのガバナンスモデルについて何一つ知らないことさえある」。ウォーカー氏は統計と比較分析を用いて、中米の対相手国認識が非対称であるとの結論を得た。米国社会は党派党争と選挙での利己的行動がはびこっている。このため米国の一部政治屋には、中国共産党が常に国家と国民の利益の維持を優先してきたこと、そして他国にも自国の問題をしっかり解決するよう一貫して求めてきたことを理解するのが困難だ。米国はその歴史において真の意味の侵略を受けたことがない。このため米国の一部政治屋には、近代以降侵略と植民の苦しみをさんざん受けてきた中国国民の、国家の主権と領土的一体性を守る断固たる決意を理解するのが困難だ。

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