1月10日は2020年春運(春節<旧正月、2020年は1月25日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)の初日となった。中国鉄路成都局集団有限公司成都旅客運輸区間の「95後」(1995年~1999年生まれ)列車長(乗務責任者)である周弋喬さんにとって、春運は1年で最も重要な「戦い」の場となる。中国新聞網が伝えた。
周さんは結婚して1年。夫も鉄道関係で仕事をしている。2人は勤務の関係で会えないこともよくあり、特に春運期間の40日間は、会えることが少なく離れていることが多いというのが「当たり前」になってしまうのだという。春運初日、周さんは自らがリーダーを務める乗務員チームの同僚4人と一緒に、成都東発、厦門(アモイ)北行きの高速鉄道「G2731号」列車に乗務した。周さんは、「『G2731号』列車は途中、重慶西や貴陽東、長沙南、南昌西など25の駅を通過し、アモイという海沿いの観光都市とつながっている。毎回駅に到着すると、出発するまでの間に車両を一通り点検し、1日に2万歩近く歩くため、疲れてしまって腰を真っすぐに伸ばすこともできなくなる」と話す。乗務中、周さんは鉄道旅客運輸規則の規定に基づいて、乗客に手助けが必要かどうかすすんで声をかけ、荷物を片づけるのを手伝ったり、乗客にお湯を持って行ったりする。走り回ってうるさくしている子供がいれば、本人に危ないから気を付けるように注意し、保護者にもそれを伝える。この「95後」列車長の春運初日の様子は、春運期間中に忙しく働く無数の鉄道関係者の縮図と言っていいだろう。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年1月13日