逃亡劇を演じた「レバノンの不死鳥」ゴーン氏が全面反論

人民網日本語版 2020年01月10日11:10

北京時間の8日午後9時にレバノンで、黒いスーツに赤色のネクタイを締め、やや白髪が混じっている日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏は、約束の時間通りに世界のメディアの前に姿を現し、一つ一つ詳しく分析しながら自身の潔白を訴えた。「北京商報」が伝えた。

潔白?

記者会見が始まると、ゴーン氏は一人で70分間話し続けた。内容を要約すれば何もかも否認するということだった。「そもそもの初めから、私は逮捕されるべきではなかった」という。

不正報酬からベルサイユ宮殿での結婚披露宴の支出、さらには世界中に所有する不動産まで、ゴーン氏はこうした「でっち上げ」の罪について細大漏らさずに反論を展開した。

不正報酬について、これはゴーン氏が最初に逮捕された時に、日本の検察が逮捕の理由としたものだ。2018年11月19日、ゴーン氏と側近のグレッグ・ケリー氏は同時に逮捕され、当時の2人の主な容疑は報酬50億円の過少記載と会社資産の私的流用で、検察はその後、2つの罪で二人を起訴した。

ゴーン氏は会社資産の私的流用について自ら弁明した。それによると、最高経営責任者(CEO)の予備費の支出にはプロセスがあり、多くの人が審議し、全員が一致し、署名して同意を示してからでないと支出されないのだという。

ベルサイユ宮殿に関する支出については、ゴーン氏はこれを通常のビジネスコミュニケーションだとした。「ルノーはベルサイユ宮殿の大口顧客であり、私たちはベルサイユに100万ユーロ(1ユーロは約121.5円)の支援をしたこともある。ベルサイユは感謝の意を示すため、私に会議室を使わせ、私は大勢の友人を招いて宮殿で在職15周年のパーティを行った。ベルサイユは部屋を無料で使わせてくれた」という。

不動産の問題について、ゴーン氏は次のように反論した。「彼らは私が世界各地に不動産を所有していると言うが、実際にはこれらは日産の不動産であり、こっそり保有しているものではない。日産の関係者が書類にサインして手に入れたものだ」という。

陰謀?

日本側としては、自分たちの手の中にしっかり収めていたゴーン氏に「その後の展開」があるなどとは思いもよらないことだったに違いない。そうでなければ当初、ゴーン氏に対して、「皆殺し」のようなむごい対応はしなかっただろう。ゴーン氏は自らの潔白を訴えた後、今後は日産自動車に矛先を向けた。

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