中米経済貿易協議の注目点 商務部が記者会見でコメント

人民網日本語版 2020年01月10日16:07

商務部(省)は9日2020年の第1回定例記者会見を開催し、高峰報道官が、「中国と米国が経済貿易協議第1段階の合意文書に調印すること」や、「米国が人工知能(AI)のソフトウェア輸出を規制する条例を発表したこと」など、注目の話題についてコメントを発表した。中国新聞網が伝えた。

中米は来週に経済貿易協議第一段階の合意文書に調印

【高報道官】米国の要請に応じて、劉鶴副総理(中国共産党中央政治局委員、中米包括的経済対話中国側代表)が13日から15日まで代表団を率いて米国・ワシントンを訪問し、米国と経済貿易協議第一段階の合意文書に署名する見通しだ。双方の代表団は現在、署名の具体的な段取りについて緊密なやりとりを展開している。

中国は小麦、トウモロコシ、米の関税割当額管理規則を整備する

【記者】中米の経済貿易協議第一段階の成果では穀物の輸入割当の拡大には触れていない。中国が米国からの穀物輸入を増やすのであれば、同時に他国からの輸入を減らさなければならないということだろうか。

【高報道官】中国は引き続き世界貿易機関(WTO)のルールとWTO加盟時の約束を踏まえ、小麦、トウモロコシ、米の関税割当額管理規定を整備し、市場化の条件の下で割当額を十分に使用していく。このことと米国産農産品の輸入拡大とは矛盾しない。

米国のAIソフト輸出規制条例にコメント

【記者】このほど米国政府はAIソフトの輸出規制条例を発表し、関連分野に応用されるソフトはすべて輸出規制を受けることになった。

【高報道官】中国人は自分の殻に閉じこもればどんな結果がもたらされるかをよく知っている。経済グローバル化が深く発展する今日にあって、正常な国際協力を規制したりこれに干渉したりするのは、米国企業を含む関連企業の利益に損害を与えるだけでなく、米国の貿易投資環境、イノベーション環境に対する市場の懸念を引き起こし、国際産業チェーンの安定性にマイナス影響を与えることになる。

科学に国境があってはならず、科学技術の発展・進歩は世界中の人々に幸福をもたらさなければならない。中国の科学技術の進歩は開放的な条件の下、幾世代もの人々のたゆまざる奮闘努力の末に得られたものだ。私たちは独自イノベーションの道を歩むことを堅持すると同時に、より開放的になって、世界各国との協力を強化し、科学技術イノベーションを推進し、科学技術の成果を共有し、人類の発展という難問を共同で解決し、世界各国の人々に共同で幸福をもたらしたいと考えている。

米国が国家安全保障の概念を一般化して押し広げ、輸出規制措置を乱用する誤ったやり方を是正し、各国の企業が正常な貿易と協力を展開するための有利な条件を創出することを願う。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年1月10日

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