南京市公文書館は3日、「戦『疫』記録資料」の寄贈式典を行った。日本人のドキュメンタリー監督の竹内亮さんも、自身が制作した短編ドキュメンタリー「感染者ゼロの街」などの映像資料を無償で寄贈した。中国新聞網が伝えた。
現在41歳の竹内さんは妻で南京出身の趙萍さんと7年前に南京に定住し、中日の民間文化交流を推進する文化事業企業を立ち上げた。今回の新型コロナウイルス感染による肺炎の流行期間中、竹内さんと制作チームが制作した短編ドキュメンタリーの日本語版が日本でオンライン公開されると、大きな反響を呼んだ。その後、中国語版と英語版も公開され、世界各地のネットユーザーの注目を集めた。
竹内さんは式典の中で、「世界では感染拡大がなお収束せず、自分は引き続き感染症との戦いの映像を撮影し、そのうち南京の様子を伝える映像資料は南京市公文書館に継続的に寄贈する」と述べた。
感染症が発生してから、南京市の社会各界ではさまざまな形式と媒体による感染症の予防・管理に関する大量の記録資料が生まれた。この特殊な時期のあらゆるプロセスを整理記録し、南京社会各界が一丸となった強大なパワーおよび感染症と共に闘った感動的なシーンを顕彰し、感染症予防・管理の取り組みという貴重な南京の記憶を永久に保存するため、同館は感染症との戦いに関する記録を受け入れ保存する取り組みを加速させてきた。
同館の孔愛萍館長は、「これまでに新型肺炎の予防・管理の記録の第1段を受け入れた。それには文書資料約600点、写真と映像資料約300点が含まれる」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月4日